フレンチトーストといえばこの店!絶対食べたい1品
「フレンチトーストならこの店」といわれているレストランが千代田区四番町にある。ハンドクラフトを楽しめるベーカリーカフェ『No.4』だ。
8月上旬の午後3時、はじめてこの店を訪れたのだが、店内はフレンチトーストをおいしそうに頬張る女性であふれていた。
フレンチトーストは固くなったパンをおいしく食べる方法として考案されたものだ。ところが、この店では、牛乳とバターと卵をふんだんに使った、焼き立てのブリオッシュでフレンチトーストを作っている。
『湯種ブリオッシュフレンチトースト、塩ホイップクリーム (980円)』を頼むと、やや厚めに切ったフレンチトーストが2枚出てくる。
そこそこボリュームがあると思うのだが、ほとんどの女性が満足そうに完食していた。
むろんおいしいからだが、最後まで食べられる理由はもうひとつある。フレンチトーストにそえられた塩ホイップクリームの塩加減が絶妙なのだ。
「塩ホイップをつけて味変させることで、最後までおいしく召し上がっていただけると思います」
と話すのは、この店のベーカリーシェフ、川原司さんだ。
甘ったるいホイップクリームだったら途中で飽きてしまいそうだが、塩ホイップクリームを選んだところにセンスの良さを感じる。
フレンチトーストは終日オーダー可能だが、朝食限定の人気メニューもある。
『トーストセット、ミニサラダとフルーツ付き (560円)』と『スモークサーモンのオープンサンドイッチ (1,280円)』だ。
前者は、パンドミとよばれる食パンのトースト(クロワッサンに変更可能)。
後者はパンにゆで卵やスモークサーモンや塩漬けのイクラをそえたオープンサンドだ。
スモークサーモンやイクラがのったパンを食べたのははじめて。パンは塩漬けのイクラをしっかりと受けとめていたし、おいしかった。パンの包容力というか実力を思い知られた。というか、この料理を考えたシェフに拍手を送りたい。