パン好きが愛する名店「アダチ」とは?
横浜市営地下鉄のセンター南駅。この駅から徒歩5分ほどの場所にパン好きが集まる店がある。
「ブーランジェリー パティスリー トレトゥール アダチ」(以下、横浜店)だ。
フランスのパン屋風の外観がオシャレで、フランスパンがディスプレイされた店内も美しく、パン好きには堪えられない。
「店が伊豆天城にあった頃からアダチが大好き」という人がいる。全国のパンを食べ歩いているパン好きの大谷りえ子さんだ。6〜7年前当時、伊豆天城にあった店を初訪問。
「ハード系のパンを使ったサンドイッチがおいしくて、二度伺いました。
足立恵太シェフはフランスのパンを日本に持ち込んだ方。日本特有のパンを焼く人もいますが、足立シェフはフランス仕込みのパンだけを焼いています」
その後、伊豆天城の店を閉じ、横浜店を開いた。そして2020年11月、静岡県長泉町に長泉店を開業。
大谷さんは横浜店にも長泉店にもオープン初日に馳せ参じた、根っからのアダチファン。
パン好きに悲報が届いた。パン好きの聖地、横浜店が2021年年末で閉じるというのだ。
そこで長泉店でも焼いているパンを含めた横浜店の人気ベスト5を、足立恵太シェフに教えてもらった。
それぞれの感想を大谷さん、筆者の友人でパン好きS子さん、筆者で書かせていただく。
「アダチ」の人気パン・ベスト5を紹介!
「鴨の生ハムと青リンゴのサンド」(590円)
人気ベスト5にサンドイッチがランクイン。「鴨の生ハムと青リンゴのサンド」(590円)だ。
いくつかあるサンドイッチのなかで大谷さんが一番のお気に入りが、このサンドイッチだそうだ。
「想像できない組み合わせですが、鴨肉とシャキシャキした爽やかなリンゴのハーモニーが素晴らしいんです」(大谷さん)
ライ麦の全粒粉に、クルミと蜂蜜を練りこんだサンド用のパンを使用。
ほんのり甘めで柔らかめのパンに、鴨の生ハムと青リンゴをサンド。「こんな組み合わせがあったのか」と拍手したくなるぐらいうまい。