「No.4」で食べたい、おすすめパン!

同じくトーストセットの『パンドミ』も湯種で作った食パンだ(450円)。水分を多く含むため、もちもちとした食感と、甘みを味わえる。

もちもちの食感が特徴の湯種パンドミ(450円)/No.4

「最近、『クロワッサン』(260円)も湯種で作り始めました」

クロワッサンは粉をあまりこねないで作るのが基本だそうだ。そのほうが歯切れがよかったり、パリッと焼きあがるからだ。

『No.4』では、クロワッサンに湯種とバターで作った湯種を併用することで、表面はパリパリで、芯はもちもちとした食感のクロワッサンを焼いている。

歯切れの良さを重視したNo.4クロワッサン(1個260円)/No.4

クロワッサン好きには、皮がパリパリで、芯がもちもちの新食感のクロワッサンをぜひ体感してほしい。

最後に『パンプキンシフォンケーキ(450円)』を紹介する。湯種で作ったシフォンケーキにパンプキンクリームをそえたスイーツだ。

甘ったるいケーキは苦手な方も、白あんを使うことでくどくない甘さに仕上げたこのケーキなら最後までおいしく賞味できるはずだ。

甘さがひかえめなパンプキンシフォンケーキ(1個450円)/No.4

哲学は小難しそうだが、哲学を学んだ川原シェフが焼くパンは簡単明瞭。食感も味わいも奥深い。

「フレンチトーストは古くなったパンで作るものなので、おいしいパンで作る発想はありませんでした」

『No.4』へ行ったら、逆転の発想で作ったフレンチトーストをまず食べるべき。フレンチトースト感が変わるはずだ。メイプルシロップをおかわりできるのも嬉しい。

No.4
住所/東京都千代田区四番町5-9
電話/03-3234-4440
営業時間/8:00~22:00(21:00 LO)
定休日/無休
※価格はすべて税込

東京五輪開催前の3歳の時、亀戸天神の側にあった田久保精肉店のコロッケと出会い、食に目覚める。以来コロッケの買い食いに明け暮れる人生を謳歌。主な著書に『平翠軒のうまいもの帳』、『自家菜園のあるレストラン』、『一流シェフの味を10分で作る! 男の料理』などの他、『笠原将弘のおやつまみ』の企画・構成を担当。