「同じ時期に入社したAとはずっと仲良しで、ランチを一緒に食べたり悩みを打ち明けたり、いい友達関係だったと思います。

私のいる部署は定期的に忙しいときが来るのですが、ミスが重なって落ち込んでいるときとか、Aが近くにいてくれたことで何度も救われました。

一度、別の部署の上司から私に小言が来て、ショックでAにLINEで打ち明けました。

だけどなかなか返信がなくて不安が募っていき、夜まで待っても電話もないことでパニックになってしまって……。

『お昼に送ったLINEだけど、変なことを話してしまって本当にごめんなさい。忙しいときに図々しいよね』と送り、そのまま非表示にしました。

それから一時間後に『忙しくて返信できなかったの。ちゃんと話したかったんだけど、すぐに返せなくてごめんね』とAから返信があり、それきり。

モヤモヤが重たいし気まずいし、それから数日は会社でAを避けていましたね……。

ある日、もうすぐお昼という時間にAから『よかったら、ランチどう?』と突然LINEでメッセージが来て、迷ったけれど、ここで断ったらきっと二度と話せなくなるかもと思い行くことにしました。

『あなたがLINEをくれたあの日は、プロジェクトの最終の詰めでずっとバタバタでね、LINEを返す時間がなかったの。すぐ返信できる内容じゃないし、帰って落ち着いてから、と思っていたけど、返事がなかったら不安だよね、本当にごめん。後で返すってまず書けばよかった』

とAは改めて謝ってくれて、ショックで頭がいっぱいで彼女の状態なんてまったく考えていなかった自分が恥ずかしくなりました。

『私こそ、あんな嫌味みたいなメッセージを送ってしまって、本当にごめん。まさに“かまってちゃん”だったよね……』

と、今さらのように幼稚な文章を思い出して気が重くなったけど、『私も悪かったし、もうこの話はやめようね』とAが笑ってくれて、心からほっとしました。

自分の都合にAを一方的に巻き込もうとしたのは私だし、こんなふうに言ってくれるAをこれからはもっと大切にしたいと思っています」(28歳/営業)

つらいことが起こったとき、事情を理解してくれそうな女友達に頼りたくなるのは当たり前ですが、相手にも自分の時間がありそれはコントロールできません。

LINEの返信がないと焦るし悲しくなるけれど、ひねくれたようなメッセージはかえって相手にプレッシャーを与え、それ以上関わるのをやめようと思われます。

後になって自分の状態についてきちんと話してくれる、すぐ対応できなかったことを謝る友人は、こちらの辛さを慮る度量があるから。

歩み寄ってくれることに感謝して、これからは“相手の事情を考えて待つ努力”もしていきたいですね。