「この間まで好きだった女性は、明るいし男女関係なく同じ態度で接するところをいいなと思っていました。
年下の女性にも丁寧な言葉遣いで話していて、人に媚びない姿を尊敬していたというか。
ある日、みんなで久しぶりに飲み会を開くことになり、彼女が幹事役を買って出てくれました。
個室の居酒屋でコース料理を食べたいと話が進み、彼女が予約の電話をかけているところをたまたま俺が通ったのですが、聞こえてきたのは『それくらい融通がきくでしょう』という強い声。
思わずびっくりして彼女を見たら、どうやら個室について隅の角部屋を要求している感じでした。
通話が終わったのか、スマートフォンを耳から離して『使えねー』とつぶやくのが聞こえてきて、何だかいたたまれない気分になりましたね……。
角の個室はダメだったらしく、『ごめんね』とみんなに謝って慰められていたけど、しおらしい姿とさっき舌打ちしていた様子はまるで別人でした。
人から見えないところではあんな感じなのか……と思ってしまい、それまでの好意が薄れていきました」(男性/26歳/看護師)
本当に誰に対しても同じ態度で接する気持ちがあるのなら、希望する部屋を予約できなくても威圧的な態度は取らないでしょう。
男性が違和感を覚えたのは、「店員にキレていたのにこっちには“いい部屋を押さえられなかった自分“を見せてくること」で、”演出“を感じるとその人への信頼が揺らぎますよね。
周囲の目がないときの態度には、その人の本質が出るといえます。