「俺は彼女がいても自分の時間を大事にしたいタイプで、休日にデートを少し早めに切り上げてジムに行っていました。
付き合いはじめた頃は『がんばってね』と笑顔で送ってくれていた彼女でしたが、だんだんと『私より筋トレする時間がいいんだ』とか不満を言い出して、こうなると別れるのも時間の問題だな……と感じて会うのも連絡を取るのもちょっと億劫になります。
仕事を理由にデートを断っていたら彼女からいっさい連絡が来なくなり、俺は変わらずジムに通いました。
ちゃんと別れてない以上は女性に気安く声をかけるのはダメだと思うけれど、仲のいいジム友のような人とは彼女がいない場なのでリラックスして話せます。
彼女との状態を打ち明けたら『あなたにとって付き合う人って必要なの?』と首をかしげられて、人からはそう見えるのだなと思いました。
俺は恋愛はしたくて、会うときは彼女に集中するし連絡もマメだとは思うけれど、こういう曖昧な状態になると、彼女がいる意味って何だろう……と考えますね。
ひとりの時間が増えたので、彼女が不満をぶつけてくる気持ちや喧嘩になると言い合いを避ける自分の状態と向き合ったら、改めて『俺が悪い』と思いました。
面倒なのは責められたくないからで、でもそれだといつか彼女は去っていきますよね……。
音信不通の期間が二ヶ月になったとき、俺から連絡して謝りました」(男性/31歳/営業)
恋人がいるからといって、すべての時間を捧げないといけないわけではありません。
それでも、好きでお付き合いしているのなら自分の都合に合わせてもらうのを当たり前にするのではなく、恋人の気持ちに歩み寄る姿勢がないと、せっかくの愛情も手放すことになります。
本当に向き合うべきなのは、不満をぶつける相手ではなく自分の心です。
それに気づくことができた時間は、無駄ではないといえますよね。