ディズニーミュージカル『美女と野獣』舞浜公演の製作発表会見が12月9日、千葉県浦安市のディズニーアンバサダーホテルで行われた。
会場は舞浜アンフィシアターで、同劇場にて劇団四季作品が上演されるのは初めて。2022年10月に開幕し、ロングラン上演が予定されている。
なお、出演キャストは今後オーディションで決定する。
舞台美術が一新、台本・演出もリニューアル
『美女と野獣』はディズニーが演劇ビジネスに初進出した作品。
ディズニー・シアトリカル・プロダクションズの手により、1994年にブロードウェイで初演されて以来、世界中で大ヒットを記録した。
劇団四季では翌1995年に、東京・大阪同時ロングランという上演方式で初演して以来、9都市でのべ19公演が行われ、国内総公演回数は5675回、総入場者数は536万人を記録している。
今回の公演では、舞台美術が一新、台本・演出もリニューアルされ、『美女と野獣』初演で振付を手掛けたマット・ウェストが、演出と振付を担当。
アラン・メンケン(作曲)、ティム・ライス(作詞)、リンダ・ウールヴァートン(台本)、スタンリー・A・メイヤー(装置デザイン)、アン・ホウルド・ワード(衣装デザイン)、ナターシャ・カッツ(照明デザイン)ら、初演のクリエイティブスタッフが再集結。
2018年6月から2020年2月にかけて、上海ディズニーリゾートのウォルト・グランド・シアターで上演されたヴァージョンを踏襲する。
「外見にとらわれず、人の心の中まで見通す」という作品テーマのもと、奥が見通せたり、透かしがあったりする軽やかなセットが採用され、色鮮やかで明るくスタイリッシュな舞台に一新。
また、台本の改訂によって、テンポ感よくストーリーが展開。楽曲面では、ベルが歌うソロナンバー「A Change in Me」を追加。
城を出て、父・モリースのもとに戻ったベルが、野獣との交流を経て感じた自身の思いの“変化”を歌うナンバーで、父との関係性や親子愛が深く鮮明なものになる。
加えて今回は、ディズニーと劇団四季のクリエイティブチーム共同で、舞浜アンフィシアターにあわせたインストール作業を実施。
半円形の舞台上にプロセニアムを建て『美女と野獣』の世界を作りあげる。