結成当初はパンク上がりで変わったことをする、中途半端なバンドだった

――「医者ロック」がコンセプトとのことですが、どういう経緯でそうなったのでしょうか。

雄大:衣装をメンバー全員で統一したいという目的が最初にあって、白衣だったら安く手に入るかなと。

――とはいっても、曲にとくに医者や病院の要素はないですよね。

雄大:それは最初から「それはそれ、これはこれ」という感じでやってます。医者のこともまったく知らないので、知らないのにそれをテーマの曲をやっていったらすぐに行き詰まってしまうと思ったので、そこは関係なく行こうと。

TφRU:僕が加入した時点ですでに「医者ロック」になってました。

淳朗:結成当初はパンク上がりだけど変わったことをしている中途半端なバンドでしたね。
 

――今でも楽曲はパンクっぽいものは結構ありますよね。

雄大:最初は本当にパンクで曲らしい曲がなくて、TφRUが加入してからちゃんとした曲ができてきたという感じです。それは’02年くらいからですね。

――セクアンって見た目とは裏腹に、パンクっぽいものから歌謡曲っぽいものまで、楽曲
は親しみやすいものが多いと思うんです。
 

雄大:白塗りが足かせになってる部分はあるかもしれないですね。「見た目が気持ち悪くて聴いてなかったけど、聴いたらすごく良かった」とは言われます。

――そもそもどうして白塗りメイクにしようと思ったんですか?

雄大:一緒にイベントに出ていたバンドに白塗りメイクしていたバンドが多くて、そのジャンルに括られることが多かったんですけど、僕らは当初白塗りメイクじゃなかったんですよね。「あれ? そういえば俺たち白塗りじゃないな」って。それでいつの間にかこうなってしまいました。それが良いっていう人もいるし、それで敬遠されてしまうこともあったりで。