女性人気の高いアニメ作品の続編や、イケメンキャラが活躍するソーシャルゲームのアニメ化などなど、アニメ好きな女子も要注目な作品が揃った2017年の秋アニメ。

その主題歌も、カッコ良い曲から、ポップな曲まで、様々な楽曲が並び立ち、豊かなアニソンの多様性を垣間見せてくれています。

今回は、そんな秋アニソンの中から、男性ボーカル曲のオススメ楽曲を厳選して5曲ご紹介。女性だけでなく、男性もそのカッコ良さや愛らしさにクラクラきてしまうこと必至のナンバーばかりですよ!

UNISON SQUARE GARDEN『fake town baby』(『血界戦線 & BEYOND』OP)

人気アニメ『血界戦線』の第2シーズンとなる『血界戦線 & BEYOND』のオープニング曲『fake town baby』は、前シリーズで『シュガーソングとビターステップ』という"超名曲"を生み出したUNISON SQUARE GARDENがこの秋に送る最新シングル。

性急なメロディと矢継ぎ早に繰り広げられるリリック、そして、このバンドらしい転調を多用した曲展開がリスナーに強い印象を残す1曲です。

耳にした瞬間に先ず耳に残るのは、その歌詞。歌い出しから畳み掛けるような勢いで放出されるリリックは、聴き手をその独特な歌詞世界へと一気に引き込んでくれます。

元々、日本語の中に英語をシームレスに繋げた歌詞作りが特徴的な同バンドですが、今回の新曲では、これまでのシングル曲に比べても、英語詞の比重が大幅に増加しており、その佇まいをより一層独自性の強いものへと仕立て上げています。

パッと聴きでは、英語詞と日本語詞の境目が分からない程、2つの言語が巧みにブレンドされたリリックは、本楽曲における大きな特色に。

また、特異な歌詞世界は、多種多様な音楽が混在するサウンドトラックと同じく、『血界戦線』の多国籍ムードたっぷりな異国情緒にもピッタリとマッチしており、如何にもUNISON SQUARE GARDENらしい作品重視な音作りの丁寧さを聴き手に伝えてくれます。

歌詞の情報量の豊富さに加えて、複雑なドラムのビートや予想のつかないフレーズを次々に繰り出すギターなど、演奏面でも相当にマニアックなことをやっているのですが、そうした音の一つ一つが最終的に"爽快感"や"疾走感"、ひいてはこのバンドならではの"ポップさ"へと帰結している点も素晴らしく、本曲もこれまでの作品と同様に、高いアーティスト性と間口の広い求心力が抜群のバランス感覚で並び立ったナンバーといえるでしょう。

2017年の下半期は、『10% roll,10% romance』に『Invisible Sensation』(共に、アニメ『ボールルームへようこそ』主題歌)、そして、この『fake town baby』と怒涛のシングルリリースラッシュを行ったUNISON SQUARE GARDEN。田淵智也さんによるプロデュースワークの数々と併せて、来年以降の活動から決して目が離せません!