事例3: 「記念日」を忘れる夫

「うちの夫は、真面目で子煩悩なのですが、結婚記念日はもちろん、子どもの誕生日も忘れることがあるので、そこが不満です」

そう話すのは、結8年目のCさん38歳。

結婚記念日や家族の誕生日には、一緒に食事をしながら祝うなど、お祝いイベントが恒例になっている家庭も多いことでしょう。

Cさんも、「家族のお祝い事は大事にしたい」というタイプでした。

しかし夫は、結婚1年目から結婚記念日も、Cさんの誕生日も忘れていて、そのたびにケンカになっていたというのです。

「子どもの誕生日くらいは覚えているだろう」という期待も見事に裏切られ、パパなしの寂しい誕生日を子どもと2人で迎えたことも1度や2度ではありません。

そんな“残念な夫”ですが、仕事も真面目で家事や育児にも協力的に取り組んでくれるので、今ではCさんも大目に見てあげているようです。

仕事以外の記憶力には、めっぽう弱いという男性は少なくありません。

Cさんの夫も例外ではありませんが、普段から家事や育児に協力的だからこそ、笑って許されているのかもしれませんね。

家族が崩壊してしまうような問題を起こす残念な夫は例外として、その他の“残念な夫”をもつ妻が、ストレスを溜めないように共存していくための「マインドセット」をご紹介します。

「夫と妻の共通点は“見た目が人間”なだけ」と心得よ

夫婦は“心理的距離”が近いので、どうしても「言わなくてもわかる」と思い込んでしまったり、「〜であるべき」という持論を押し付けてしまったりします。

いくら“夫婦”であっても、感じ方も、考え方も違って当然だし、まして性別も違うわけですから、「違う生き物」と思ったほうが自然なのです。

もともと「違う生き物」なのですから、“残念な夫”と受け取るのではなくて、「そういう生態なのね」と、受け入れるほうがストレスなく生活できますよ。

夫婦の共通点は、「見た目が人間」という部分だけだということを心得ておきましょう。

たかくさぎ はるみ:夫婦問題カウンセラー。今までの相談件数は8000件以上。浮気・不倫、離婚、別居など多くの夫婦問題を解決に導く専門家。独身男女からの結婚前相談も多数寄せられる。カウンセリングの他、テレビ出演やセミナー、講演、コラム執筆など幅広く活躍中。HP⇒「HaRuカウンセリングオフィス」 ブログ⇒『みんな違って みんないい「オリジナル夫婦」で幸せになろう!』