今の時代、LINEは夫婦間や恋人間での浮気や不倫が発覚する最も多いキッカケの1つとなっています。
「隠しごとはない」と信じて疑わなかった大切な人の“裏の顔”が「これでもか」というほど暴かれてしまいかねない極秘事項の塊が「LINE」なのです。
今回は、『なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか』『心が折れそうな夫のためのモラハラ妻解決BOOK』の著者であり、夫婦問題カウンセラーの高草木陽光が、“不倫の証拠になるLINE、ならないLINE”についてお伝えします。
不倫の証拠になるLINEとは?
たとえば、あなたが夫のLINEを盗み見てしまったとします。すると、下記のような会話が繰り広げられていました。
カーッと頭に血が上ったあなたは、夫と相手の女性に慰謝料請求をしようと考えます。
さて、下記のLINEの会話は“不倫の証拠”になるのでしょうか?
(例1)君とのは最高
夫:「今日は会ってくれてありがとう!君とのエッチは最高だったよ。照れた姿も可愛かった。来週は一晩中一緒にいたいな」
女:「私も久しぶりに会えて嬉しかった。ありがとう!離れている時間がこんなに辛いなんて…。来週は、お泊まりできるように調節するね」
(例2)会えば会うほど
夫:「今日は楽しかったね。本当は帰したくなかったけれど、仕方ないよね。会えば会うほど好きになっていく自分が怖いよ。すぐにでも会いたい。今度はいつ会える?」
女:「今日はありがとう。私もあなたが大好き!早く会いたい。今度の金曜日は空いていますか?」
(例3)昔から気が合うよね
夫:「今日は久しぶりに会えて嬉しかった。以前より綺麗になっていてドキドキしたよ(笑)やっぱり君といると落ち着くし楽しいよ。また飯でも食いに行こう!」
女:「今日はご馳走様でした!私も楽しかった〜!私たち昔から気が合うよね^ ^ また誘ってね♪」
不倫が認められて慰謝料も支払ってもらえる?
結論から言うと、慰謝料は認められる場合もあるかもしれませんが、LINE上の会話だけで「不貞行為」があった証拠だと認められるかどうかは別の問題だということです。
ただし、「例1」の場合は、内容から「エッチをした」、つまり「肉体関係があった」ということが記されているので、不貞行為として認められる可能性が高いと思われます。
しかし実際には、このLINEだけで不貞行為の証拠として「価値がある証拠」として認めてもらえるかどうかは、裁判をしてみなければわかりません。
不貞行為だと認められるには、1つだけではなく、いくつもの「証拠として認めてもらえそうな証拠」を確保することが大事になってきます。
ただ、「不貞行為」としては認められなかったとしても、妻が精神的苦痛を被ったのが事実だとするならば、それに対しての損害賠償を支払う判決が下される可能性は十分にあると思われます。
「例2」と「例3」が、「例1」と大きく異なる点は、「肉体関係があったような内容が含まれていない」というところです。
ですが、上記でもお伝えした通り、不貞の事実を認めることはできないが、このLINEを読んだ妻が精神的苦痛を受けたという点で間違いなければ、なんらかの形で夫と不倫相手は慰謝しなければいけない状況になる可能性が高いと言えるでしょう。