最近の研究で、「不倫をする人としない人は、遺伝子に違いがある」ということがわかったそうです。

研究者によっての多少のばらつきはあるようですが、不倫をしやすい遺伝子と、そうでない遺伝子をもつ人の割合は、おおむね5対5と推測されるようです。

つまり2人に1人は「不倫しやすい遺伝子をもっている」ということになるわけです。

また、不倫をしやすい遺伝子をもつ人は「他者に対する親切行動の頻度が低い」という特徴があることもわかりました。(中野信子著:「不倫」文春新書より)

この研究結果を聞いて愕然とする人もいるかもしれませんが、参考にした上で、なるべくパートナーに不倫のきっかけを与えないように気をつけて生活することはできると感じています。

今回は、『なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか』『心が折れそうな夫のためのモラハラ妻解決BOOK』の著者であり、夫婦問題カウンセラーの高草木陽光が、“浮気や不倫の前兆と対処法”をお伝えします。

「浮気・不倫の前兆」5つ

浮気や不倫の前兆は、細かく分類すると20項目以上はあると感じていますが、今回は代表的な5つをご紹介します。

1:家の中でも肌身離さずスマホを持っている

いままで、スマホを何処に置いておこうが気にしていなかったのに、ある日を境に、トイレに行くときやお風呂に入るときにも必ず持って行くようになった夫は、ほとんどの場合“後ろめたいこと”をしている可能性が高いと言えます。

本人は、さり気なくやっているつもりでも、この行動は一番わかりやすい変化の1つです。

2:頻繁に話題にしていた人の名前を、突然言わなくなる

つまり、どういうことかと言うと、これまで何気なく話していた妻との会話のなかに、頻繁に登場していた部下の竹下美由紀さん(仮名)という女性がいたとしましょう。

「竹下さんという年上の女性が部下として配属された」「今週の金曜日は、竹下さんの歓迎会がある」「竹下さんの性格がキツくて、他の部下の不満がたまっている」など、これまで職場での出来事を話してくれることも多かった夫ですが……。

ある日、妻は夫に素朴な疑問を投げかけます。

「そういえば最近、竹下さんの話題が出ないけれど、何かあったの?」。

すると急に夫の表情が変わって、しどろもどろになったり、目が泳ぎ出したりして、明らかに怪しい!

妻の素朴な疑問によって「2人に何かあった」ということがバレてしまう、割とよくあるケースです。

夫本人は無意識かもしれませんが、いままで普通に話題にあがっていた女性の名前が、あるときから出てこなくなった場合、ふたりの関係に何か変化があったと言ってもいいかもしれません。

3:身だしなみに気を遣うようになった

「ヘアスタイルを気にするようになった」「男性用化粧品を使うようになった」「コロンや香水をつけるようになった」「洋服や下着を頻繁に買うようになった」など、いままでとは明らかに違って、身だしなみに気を遣うようになった場合は、確実に誰か“意識している人”がいると言ってもいいでしょう。

夫が身だしなみを気にするようになったことは、妻にとっても喜ばしいことではありますが、それが浮気や不倫に結びつかないように注視することも忘れずに。

4:以前よりも帰宅時間が遅くなった

これも、浮気や不倫に進展しそうな人や、すでに進展している人がとる行動変化の1つです。

帰宅時間が遅くなった理由は、“仕事”というキーワードが必ずと言っていいほど使われるので、それ以上深く追求することができない妻も少なくないはずです。

その場合は、他の要因も合わせて観察してみることをお勧めします。

5:「自由になりたい」と言い出す

この「自由になりたい」というフレーズは、なぜか妻から夫に対してではなくて、夫が妻に言う場合がほとんどなのが面白い現象だと感じています。

どんなときにこのフレーズが使われるかというと、妻には自分の不倫を隠したうえで、離婚して浮気相手や不倫相手と再婚したいとか一緒に住みたいという場合に、この「自由になりたい」というフレーズを使って妻に離婚を促すのです。