「妻が怖い」と真剣に悩んでいる夫が想像以上に多いということを、世の中の「妻」たちは真摯に受け止めなくてはいけないと感じています。
先月のNHKスペシャルで放送されたテーマは、「キレる妻」に関して。
それだけ「キレる妻と夫の関係」に関心が深まり、社会問題化しつつあるということです。
そこで今回は、『なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか』の著者で、夫婦問題カウンセラーの高草木陽光が、“妻を怖いと思っている夫の本音”と、“今すぐできる夫婦関係改善方法”をお伝えします。
妻がキレる3つの理由
妻がキレる理由は、大きく3つに分類されると筆者は考えています。
1:「わかってくれない」
妻がイライラしたり、爆発したりしてしまう主な原因のほとんどが「私のことをわかってくれない」という思いからくるものです。
なぜ妻が「わかってくれない」と感じるのかというと、夫の“共感力”がないからです。
妻の話に対して、否定的な意見を返す夫もいますが、ほとんどの夫は妻への優しさとして、「正論」や「解決策」を提案します。
しかし、妻が“求めている答え”は、正論や解決策ではなく、たった一言の「よく頑張ったね」という言葉や、「辛かったね」という“共感”する言葉なのです。
2:「すぐに行動しない」
キレる妻の意見として次に多いのが、「夫が、すぐに動いてくれない」というものです。
たとえば、妻が夫に「洗い物、お願いね」と頼むと、「わかったー」と返答してくれるのはいいのですが、その後1時間経っても2時間経っても、一向に動く気配ナシ!
結局、我慢しきれない妻が洗い物をするハメに……。
3:「話を聞いてくれない」
夫に話しかけても上の空。「ねえ、聞いてるの!?」と言っても「聞いてるよ」と答えるけれど、「ただ聞き流しているだけ」の夫。
そんな夫の態度に、悲しみを通り越して“怒り”が湧き上がるのです。
妻は、ただ「受け止めてほしい」だけなのです。