撮影:源 賀津己

「こどもちゃれんじ」の人気キャラクター「しまじろう」たちが大活躍する映画しまじろう『しまじろうと キラキラおうこくの おうじさま』が3月11日(金)より全国公開されました。

映画しまじろう『しまじろうと キラキラおうこくの おうじさま』3月11日(金)全国ロードショー ©Benesse Corporation1988-2022/しまじろう

劇場版シリーズ9作目となる今作は、感染症対策を行いつつ、観ながら指差しや手拍子などが楽しめる“観客参加型”の映画になっており、子どもの「ファーストシネマ」としてもおすすめです。

今作の主題歌を担当し、声優としても初の母親役を演じた中川翔子さんに、映画の見どころや「ほめる」ことの大切さなどをお聞きしました。

映画しまじろう『しまじろうと キラキラおうこくの おうじさま』は、「自分に自信がもてない」というパール王子がしまじろうと仲間たちと出会い、王国の危機を救うため繰り広げる冒険の物語。

しまじろうたちと一緒にハラハラしたり、活躍を応援したりしながら、「友情」「勇気」「家族愛」といった大切なテーマが込められたストーリーを楽しむことができます。

“しょこたん”こと中川翔子さんが演じるのは、パール王子の母親であるキラキラ王国のエメラルダ女王。

王国と息子のために忙しく働くその姿は、仕事や家事に勤しむ現代のお父さんやお母さんと重なるところも多く、ぜひ親子で見てほしい一作です。

フォトギャラリー中川翔子撮り下ろし&映画しまじろうの場面写真をさらに見る
  • 撮影:源 賀津己

主題歌「君のまんまが いいんだよ」は、ヒャダイン氏が作詞作曲を担当。勇気がもらえる歌詞と優しいメロディーを、歌唱力に定評のある中川翔子さんが美しく歌い上げています!

子どもも大人も成長できる「泣き映画」です!

――ズバリ、映画しまじろう『しまじろうと キラキラおうこくの おうじさま』はどんな映画でしょうか?

「泣き映画」です! 試写会で初めて完成版を見たのですが、途中から涙腺が崩壊しまして……号泣映画ですね。

子どもたちにとっては、声を出さないでも楽しく参加できるということで、ファーストシネマとしてピッタリだと思います。

そして、見ることで成長する。絶対に、映画を見る前よりも、「友だちに優しくしよう」とか、「大好きな人のことほめてあげよう」とか、そんな発見がいっぱいあると思います!

それから、親御さんからしたら……もう堪らないかも!

大人も忙しく働いていると、子どもの時間軸より早く感じて、あっという間に毎週が過ぎていってしまう。

特に、今はお母さん像も多様になっていて、働いていたり、日々忙しくしていたりすると、「なかなか子どもと、ちゃんと会話できていない」「質問に全部答えられていない」といった共感ポイントも沢山あると思います。

映画しまじろう『しまじろうと キラキラおうこくの おうじさま』3月11日(金)全国ロードショー ©Benesse Corporation1988-2022/しまじろう

わたしが演じるエメラルダ女王も、「もっと口に出してほめてあげればよかった」という発見をするんです。

子どもって、大人にほめられるとそれがすごくずっと残るし、その大人は何気なく言ったかもしれないことが、その子の一生の何か、夢のタネになる場合もある。大人も成長できると思います。

大人一人で見に行ってもきっと泣いちゃいます。わたしにとっても「そうか」って思えることが多く、学びがいっぱいある泣き映画でした。

試写会の後、速攻で主題歌の作詞・作曲を担当してくれたヒャダインさんに「泣くから早く観て!」ってLINEしました(笑)。

――初めての母親役を演じられて苦労した点はありますか?

以前、アニメ映画でお姉さん役を演じたとき、お姉さん感を出そうと思って演じていたら、音響監督から「いやいや、今じゅうぶん大人だから、むしろ年齢を下げるぐらいで演じて」と言われたときに、「あ、そうか!」とハッとしました。

わたしはずっと脳内に小学生の自分を飼っているんですけど(笑)。

でも、まだ自分が母になっているわけではないからといって、“母親らしさ”を出そうとしすぎると、ずれてしまう気がするので、逆に考えすぎないで、シンプルに優しさとか包容力というところをすごく意識しました。

実は、別の一役もやっているのですが、こちらでは思いっきり色んな声を出しました。改めて声の仕事というのは、性別も種族も体の大きさも全部超えてなんでもできると感じて、とても楽しかったです。