ほめることは場所や時間に関係なくできること

――映画は、「自分に自信をもつことの大切さ」に気付くストーリーでしたが、中川さんが誰かにほめられてうれしかったのはどんな言葉でしたか。

わたしはとても引っ込み思案な子どもでしたが、絵を描くときだけはすごい楽しくて。

小6の担任の先生が「絵は中川だね」と、文集の絵や運動会のしおりといった絵の仕事をたくさん任せてくれたので、それで「あ、自分の得意なことはこれなんだ」って思うことができました。

勉強だけで決めるのではなく、子どもたちのそれぞれの個性をちゃんとほめてくれる先生だったので、それがとても嬉しかったですね。

わたしは、TwitterなどのSNSは「ほめるゲーム」だと思ってずっとやってきています。

大人になると、余裕がないと思っていても言わないことって増えてくる。だから、年齢に関係なく誰かを「すごいな」って思ったら尊敬するし、思うだけでなく伝えようって考えています。

文句を言ったりするのは簡単で、そのハードルがネット社会では下がっているから、意識しないと「ほめる」って使い方がなかなかできない。

でも、それは場所や時間とか関係なくできることでもあるんですよね。「いいね!」したりとか、素敵ですねって言ったりとか。

本当に人生は「ほめるゲーム」だなって、改めて思っています。

――「Twitterがほめるゲーム」というのは、とても素敵な考え方だと思います。ほめるコツがあればぜひ教えてください。

言霊的なものは、電子の海にもあると思っていて、むしろ電子の海をさまよう言葉には魂が乗りやすい気もします。

時が経ってから本人に届く場合もあるし、予想もしてないことがバズることもあります。

でも、不思議なことに、本当に思っていることって、ちゃんと「本当に思っている文字」になるんですよね。

だから、わたしは本当に素敵だと思ったら、「すごい」とか「美味しい」とかじゃなくて、その日のその時の語彙力で、いかに全力で褒めるかということは、いつも考えているかもしれないです(笑)。

映画しまじろう『しまじろうと キラキラおうこくの おうじさま』3月11日(金)全国ロードショー ©Benesse Corporation1988-2022/しまじろう

――最後に、映画を観る方へのメッセージをお願いいたします。

生まれてきて生きるって、試練や大変なことが降りかかってくるけれど、それ以上に、今の自分しかできないこと、あの頃の自分にしかできないこと、未来の自分にしかできないことがいっぱいあります。

そして、自分をすきになってあげること。「自分なんか」じゃなくて、「自分は自分でよかった」と思えること。そう言ってあげられるのも自分自身だから。

主題歌の「君のまんまが いいんだよ」は、自己肯定感アップの魔法の歌です!

疲れた大人にすごく刺さるし、我が子へだけではなくて、自分自身や友だち、ペットなどの大切な存在に、この歌をぜひプレゼントしてあげてほしいです。

映画では、パール王子もすごく成長していって、わたしが演じるエメラルダ女王との親子の関係性も変わっていきます。そこですごく泣けてしまうかも。

コロナ禍のこんな時期だからこそ、「映画館に出かけて見に行った」という体験がみなさんの一生ものになると思いますので、ぜひ観てほしいですね。

中川翔子 ニューシングル「君のまんまが いいんだよ」

2022年3月9日(水)発売
「君のまんまが いいんだよ」・・・映画しまじろう「しまじろうと キラキラおうこくの おうじさま」主題歌

【完全生産限定盤(CD+Blu-ray+グッズ)】SRCL-12050~2 税込4,980円

<CD>
1.君のまんまが いいんだよ
2.雲の上に雲はなくて
3.雲の上に雲はなくて -Self cover ver.-
4.君のまんまが いいんだよ -Instrumental-
5.雲の上に雲はなくて -Instrumental-

<Blu-ray>
1. 「君のまんまが いいんだよ」 -Music Video-
2. 「中川翔子 クリスマスディナーショー2021〜One  for all〜」
(綺麗ア・ラ・モード/snow tears/ストロベリmelody/愛いっぱい、せいいっぱい/君のまんまが いいんだよ)

<グッズ> ジグソーパズル(全3種のうちランダム1種封入)

【通常盤(CD only)】SRCL-12053 税込1,300円

<CD>
1.君のまんまが いいんだよ
2.雲の上に雲はなくて
3.君のまんまが いいんだよ -Instrumental-
4.雲の上に雲はなくて -Instrumental-

映画しまじろう『しまじろうと キラキラおうこくの おうじさま』

公開日:3月11日(金)全国ロードショー ©Benesse Corporation1988-2022/しまじろう

編集/ライター。パソコン週刊誌に15年ほど在籍後、フリーに。デジタル全般から、ゲーム、教育、グルメ、ホビー、文具まで幅広く探索中。デジタルネイティブな男子の母でもある。http://izumi-aikawa.strikingly.com/