恋愛低体温症や恋愛ベタの原因になる「NG子育て」3つ
「赤ちゃんといっしょにいて安心させてあげるとかやさしくするとか、当たり前でしょ」と感じる人もいるかもしれません。
しかし実際には、当たり前の子育てをしているつもりでも、知らず知らずのうちにママの行動や対応が「NGな子育て」になっていて、乳幼児を不安にさせていることも少なくないようです。
NGな子育てとは、具体的にはどんなことを指すのでしょうか。ここからは、高橋さんが教える「3歳頃までの子育てにおけるNG例3つ」と「NGな理由」を紹介します。
1.長時間一人で放置する
高橋「赤ちゃんを長時間ベビーベッドに放っておいたり、幼児をひんぱんに一人にさせたりしていると、子どもは『誰も自分を安心させてくれない』と学び、一人で自分を落ち着かせるクセがつきます。
そういう子の多くは、大人になってからも『一人でいるほうが落ち着けるし、心地よい』と感じるようになり、親しい人間関係を求めなくなります」
2.親の感情が不安定で、対応に一貫性がない
「ママが気まぐれ、または精神状態が不安定で、乳幼児に、やさしくしたかと思えば急に無視したり冷たく当たったり…という一貫性のないランダムな対応をすると、その子は『人といると、心地よくなることもあれば、怖い思いをすることもあるんだ』と学びます。
この場合、大人になってから親しい人間関係を求めはしますが、安心感がないので、常に『傷つけられるかもしれない』『見捨てられるかもしれない』と不安を抱くように。
恋愛では、自分の気持ちを我慢して相手に過剰に尽くしたり、すぐ疑心暗鬼になって相手を責め立てたりする、いわゆる『重い女』になりやすくなります」
3. 厳しくしつける
「3歳頃までの乳幼児は、感情のままに泣いたり駄々をこねたり、時間を気にせず遊び続けたりと、大人の都合通りには動いてくれないものです。
それらの子どもなら当然の行動に対して、ガミガミ叱る、罰を与えるなど、親の都合に合わせさせる厳しいしつけをして子どもに怖い思いをさせると、その子は『人は恐ろしい存在だ』と学んでしまいます。
そして成長すると、他人を過剰に警戒する、対人不安の強い大人になりがちです」
以上が、愛着の問題の原因となり、子どもを恋愛ベタにする可能性のある「NG子育て」の代表例とその理由だそう。
高橋「これらの対応によって、乳幼児期の親子関係や周囲の大人から与えられた『不安と恐れ』が、大人になってから異性に対する心理に影響して、恋愛が苦手になってしまうケースが多いのです」
3歳頃までは「しつけしなくていい」ワケ
ちなみに、厳しいしつけがNGという話が出ましたが、「実は3歳頃までは、しつけ自体が不要なんです」と高橋さん。なぜなのでしょうか。
高橋「3歳頃まで、親や周囲の大人が子どもの気持ちを尊重し、思いやり深く接して育てると、子どもは安心して満足し、通常は4歳以降、成長するにつれて、親の言うことを快く聞いてくれるようになっていきます。
先に親がとことん子どもに合わせることで、後に子どもが大人の都合に合わせてくれるようになるのです。親に思いやってもらった子どもには、親を思いやる心が育つのですね」