『ハケンアニメ!』5月20日(金)公開 ©2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会

『ハケンアニメ!』5月20日(金)公開

毎クール50本以上の新作が生み出され、クリエイターたちがNo.1の称号〈ハケン(覇権)アニメ〉をめぐる熱い闘いを繰り広げているアニメ業界を描いた直木賞作家・辻村深月の大人気小説を実写化!

公務員からアニメ界に転身した齋藤瞳は、連続アニメ『サウンドバック 奏の石』(通称『サバク』)で夢の監督デビューをすることに。

ビシネス最優先のクセ者プロデューサー・行城理に振り回され、何度も衝突しながらも自分の作品を誰かに届けるために奮闘する。やがて彼女は、憧れていた伝説の天才監督・王子千晴の復帰作『運命戦線リデルライト』(通称『リデル』)と同じクールに放送されるアニメの頂点“ハケン=覇権”を争う戦いに身を投じていくことになって……。

吉岡里帆が瞳の熱い想いや葛藤、焦りや苛立ちをリアルに演じ、中村倫也が天才監督の苦渋や恐れを生々しく体現。

さらに、『攻殻機動隊』シリーズのProduction I.Gをはじめとした日本を代表するアニメプロダクション、トップクリエイターが手がけたまったくタイプの違う劇中アニメ『サバク』と『リデル』が鮮烈なビジュアルで観られるのも本作の魅力だ。誰かの胸に刺さるアニメを届けたい!

そんなクリエイターたちの真摯な想い、彼らが産み落とす斬新な新作アニメを映画館の大スクリーンで心ゆくまで満喫して欲しい!!

『トップガン マーヴェリック』5月27日(金)公開 ©2022 PARAMOUNT PICTURES. CORPORATION ALL RIGHTS RESERVED.

『トップガン マーヴェリック』5月27日(金)公開

トム・クルーズを一躍スターダムに押し上げた、1996年の世界的大ヒット作『トップガン』の続編が遂に日米同時公開!

アメリカのエリート・パイロットチーム“トップガン”。ベスト・オブ・ベストのスキルを持った彼らは絶対不可能な任務に直面していたが、そこに伝説のパイロット“マーヴェリック”が帰ってくる。

トップガン史上最高のパイロットでありながら、組織に縛られない振る舞いをする彼は、一向に昇進せず、いまも現役。

そんなマーヴェリックの型破りな指導に新世代のトップガンたちは戸惑い、反発するが、その中にはかつてマーヴェリックとの訓練飛行中に命を落とした相棒グースの息子ルースターの姿もあった……。

トム・クルーズが約36年ぶりにマーヴェリックを演じ、ライバル=アイスマン役のヴァル・キルマーも再び出演。さらにヒロインのペニー役でジェニファー・コネリーが新たに参加し、ルースター役のマイルズ・テラーを始めとした次代を担うキャストがトムと熱いドラマを盛り上げる。

最大の見どころは、危険なアクションに生身で挑み続けてきたトムが実際の戦闘機に搭乗し、16台ものIMAXカメラで撮影した前代未聞の大迫力飛行シーンだ。

爆音を立て超音速で疾走する戦闘機、息をのむドッグファイトなどなどリアルを追求した超絶スカイアクションに全身が痺れまくる!!

2022年、最も大スクリーンで観るべき、ベスト・オブ・ベストの最強“胸熱”ムービーだ。

『犬王』5月28日(土)公開 ©2021 “INU-OH” Film Partners

『犬王』5/28公開

動くアートとも言うべき艶やかな映像と高鳴るサウンドがひとつになって迫ってくる狂騒のミュージカル・アニメーション『犬王』も、映画館の大スクリーンで観てこそ最高の興奮と感動が味わえる注目の1本だ。

室町時代に実在した異形の能楽師・犬王をモデルにした古川日出男の小説「平家物語・犬王」を、『夜は短し恋せよ乙女』(17)、『映像研には手を出すな!』(20)などのアニメ界の鬼才・湯浅政明が大胆な解釈で映像化した本作は、2021年のヴェネチア国際映画祭のオリゾンティ・コンペティション部門に“日本の長編2Dアニメーション”として初めて選出され、すでに世界各国で「ロックオペラ!」という最大の賛辞を送られている。

室町時代。猿楽能の一派、比叡座の家に生まれた「犬王」は、能楽師の才能をしっかり受け継ぐが、大人たちはそのあまりにも奇怪な彼の全身を衣服で包み、瓢箪の面を被せてしまう。

そんなある日、彼は盲目の琵琶法師の少年・友魚(ともな)と出会い、ふたりは固い友情で結ばれる。そして、犬王の型破りな演目と自らの特異な身体を活かした独創的な舞、友有(ともあり)と改名した友魚の自由奔放な演奏スタイルと魂の叫びとも言うべき歌声が民衆を魅了。

その人気は朝廷の耳にまで届き、ついに彼らは将軍・足利義満の前でその芸を披露することになるのだが……。

『犬王』5月28日(土)公開 ©2021 “INU-OH” Film Partners

彗星の如く現れた稀代のポップスター・犬王を声優として魅力的に体現したのは、人気ロックバンド「女王蜂」のボーカル=アヴちゃん。

そのバディとなる友魚の声を担当したのは、演技派俳優にして東京国際映画祭開会式でのパフォーマンスも記憶に新しいダンサーとしての顔も持つ森山未來。

そんなふたりが、「ピンポン」などの漫画家・松本大洋がキャラクター原案を担当した最強のアーティストに尋常ではない生命力と躍動感を吹き込みながら、驚愕のセッションを炸裂!

ドラマ「あまちゃん」などの音楽で知られる大友良英が手がけた“能×ロック×オーケストラ”が自由自在に入り乱れるアヴァンギャルドなサウンド、音楽と呼応するようにうねりを上げて咲き乱れる湯浅監督の映像表現をリアルな歌声と強靭な生命力で結びつけ、前代未聞のエンタテインメントに昇華させているのだからたまらない。

時代を超越した犬王たちのライブ・バフォーマンスを映画館の大スクリーン、大音響で観れば、野外フェスの最前列にいるような興奮と熱狂の渦に包まれるはずだ!!

映画ライター。独自の輝きを放つ新進の女優と新しい才能を発見することに至福の喜びを感じている。キネマ旬報、日本映画magazine、T.東京ウォーカーなどで執筆。休みの日は温泉(特に秘湯)や銭湯、安くて美味しいレストラン、酒場を求めて旅に出ることが多い。店主やシェフと話すのも最近は楽しみ。