お金の「そうなんだ!」「本当?」といったいろんな知識をファイナンシャル・プランナーのヤマサキさんが紹介します。今回は「探すなら高年収の男子より、高貯蓄率の男子に限る」というお話。婚活のニュースなどを見ていると、とにかく高年収の男子を探す女性が登場しますが、実は高貯蓄率の男子を見つけたほうが長い目で見てトクします。お金の専門家であるファイナンシャル・プランナー目線のアドバイスです。
高年収男子なんて見つからない!
婚活に励んでいる女子、あるいは合コンや友達の紹介で彼氏探しにがんばっている女子の多くが「年収が高い相手」かどうかをチェックすると思います。ネットの婚活サービスであれば、候補を簡単にフィルタリングできるので、「年収600万円以上」とか「年収1000万円以上」と検索して絞り込みをかけたりします。
しかし、「年収が高い男性」を探すのが間違いの始まりです。そもそもその存在自体がレアキャラなので、努力すれども見つからない(あるいは会っても、ライバルが多すぎて自分が選ばれない)ということになります。
統計的にいえば、20代後半の男性の平均的年収は367万円、30代前半で434万円、30代後半で498万円だそうです(国税庁調べ)。30歳前後で交際相手を探す場合に、500万円や600万円という設定はハードルを平均より高く設定していることになります。
さらに、インテリジェンスの調べによれば、25~39歳で年収600万円以上の男性は、7~8割が既婚となっているそうです。つまり、「高年収男子」は、すでに誰かが捕まえていることになります。残念ながら、合コンや婚活の場にはいない可能性が高いのです。まさにレアキャラです。
遭遇確率は、ざっくりいって5%以下でしょう。30人学級が3クラスある中学校のイメージでいえば、男子が45人として、1人か2人くらいしかいないイメージです。要するに、学年1位か2位の人気男子を彼氏にするようなイメージです。学生時代に無理だったのに、婚活で見つかるはずがありません。
そこで、お金の専門家であるFPとして、もっといい「探し方(お金的に)」をアドバイスしてみたいと思います。それは「高所得男子」より「高貯蓄率男子」というフィルタリングです。