災害大国・日本。首都直下型地震や南海トラフ地震がいつ起きてもおかしくないとされている今、日頃から備えをしておくことは、もしものときに命を守ることにつながります。

特に小さい子どもがいると、連れて避難所に逃げるにしても、電気・ガス・水道がストップした家でしばらく過ごすにしても、自分ひとりのときよりもさまざまなことを想定しなければいけません。

今回は、通常の災害グッズ以外に、子どもの年齢別にあると便利な、防災バッグなどに入れておきたいグッズをご紹介します。

【0~1歳】日頃使っているベビー用品は多めに備蓄しよう

おむつ・おしりふき

3.11の東日本大震災の際、ドラッグストアで紙おむつが見つからず困ったという話を聞きました。また避難所で支援物資の中におむつがあっても、自分の子どもにあったサイズ・型ではなく、困ったという話も。

常に子どもの成長にあわせたぴったりのサイズのオムツを多めに備蓄しておくことが、万が一のときに役立ちます。

また、赤ちゃん用の紙おむつは、その優れた吸水性から大人用の簡易トイレとしても使えるそう。サイズアウトして余ったおむつは、保管場所があるなら災害時のためにとっておく……という手もありそうです。

おしりふきも、赤ちゃんのおしりをふく以外にも使える万能選手。余分に持っておいて損はありません。

液体ミルク・使い捨て哺乳瓶

まだ離乳食前でミルクしか飲めない赤ちゃんがいる家庭なら、液体ミルクと使い捨て哺乳瓶を備蓄しておくことも大切です。

ふだんは粉ミルクだったとしても、水道やガスが止まってしまったらお湯が出せないのでミルクを作れません。普段使いのミルクのほかに、いざというときのための液体ミルクを防災ごはんのリストに入れておくといいでしょう。

日頃粉ミルク派であれば、液体ミルクもたまに飲ませて味に慣れてもらっておくといいかもしれません。

母乳派のママも、被災時はストレスから母乳が出なくなってしまうこともあります。赤ちゃんにとって唯一のごはんであるおっぱい、ミルクは必要不可欠。お守り代わりにミルクを備蓄しておくと安心です。

レトルト離乳食

離乳食が始まっている子どもなら、調理ができなくなったときに備えてレトルトの離乳食を備えておきましょう。ふだんからレトルトも使用しているなら、多めに持っておくと安心です。

今のレトルト離乳食は温めなくても外出先などでそのまま食べられるというものが多いので、非常時にさっと取り出して食べられる気軽さもうれしいですね。

防臭袋

おむつを入れる袋は、防臭加工がしてあると避難所生活では重宝します。また、家にいたとしても、しばらくゴミ出しができないかもしれないことを想定すると、使用済みおむつのにおいに悩まされるリスクが格段に減ります。

おむつのほか、生ごみや使用済みの生理用品など、においが気になるものを捨てる際に使えるので、普段使いしつつ多めに持っておくと便利です。