呼び方を決めるべき人は
そんなB太郎くんの姿を見ていると、呼び名にこだわっている自分が急にバカバカしく思えました。
子どもたちなりの愛情を込めた呼び方なら、『お母さん』だろうが『ママ』だろうが『サトミちゃん』だろうが別になんでもいいじゃないか。
自分がしっくりくる呼び方なら多少子どもっぽくてもいいじゃないか。
この先、もしムスコが小学校に上がっても『ママ』と言っていて友達に笑われたら、それをきっかけに『お母さん』と呼ぶかもしれないし、『ママ』を貫くかもしれないし、別の変化球を繰り出すかもしれないし、
でも、それを決めるのはムスコ本人であって、ワタシじゃない。
思い返せばワタシ自身も『お母さん』と呼びたいからそう呼んで、でも途中で気が変わって『オカン』になって、それにも飽きて『カーヤン』とか言ってましたが、母親はずっと「なぁに?ソレ。あんまり外でヘンな言い方しないでね」と言って笑っているだけでした。
そんな風に自分もムスコを笑って受け止めるだけでいいんだ。
そう思ってから変なこだわりが無くなり、気持ちが楽になって、次第に「ワタシも『ママ』って言おうかな~」と思えるようになったーーそんなある日…
自宅でいつもと変わらない夕飯後のひとときを過ごしている最中、突然ひびいたムスコの声。
きんちゃん「…マッマー!」
旦那「えっ!きんちゃん今、ママのこと呼んだ!?」
ワタシ「…ぎゃあああああああママって言ったぁぁぁぁ!! めっちゃ可愛イイイイイイイ!!!」
まさかのムスコが先に『ママ』コール!
確かによく言う喃語に『マンマ(ご飯)』や『うまうま(美味しい)』などがあったので、その延長線で出やすかったのか保育園のクラスメイトの影響もあったのか、彼なりに一番言いやすかったのがやっぱり『ママ』だったんだと判明。
それで実際、呼ばれてみると一瞬でハートをわしづかみにされ、「一生その可愛い声でママって言ってくれ~~~!」と、恥ずかしさも皆無に。
もう今では、自分が『ママ』卒業を受け入れられないんじゃないかという不安のほうが大きいです(笑)
つづく
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