うまく育児と両立させるための工夫

これらの3つの自己投資方法にピンと来たママは、一方で「育児とどう両立させればいいのかしら」と不安になるかもしれません。

そこで島谷さんに、育児との両立法をそれぞれについて教えていただきました。

1.キャリアストレッチ

島谷「参画したいと思う団体を選ぶ際には、何度かイベントに参加して、ビジョンへ共感できるかどうか、メンバーとの相性はどうかを見極めておきましょう」

2.イノベーション人材になる

島谷「学びに熱中しすぎて体調を崩したり、子育てとの両立に負担になったりしないように、学習スケジュールは余裕をもって組んでおきましょう」

3.フリーランス体験

島谷「打ち合わせ出社が必要な場合に備えて、お子様の一時預け先確保をされておいたほうがよいでしょう。就業は何時間まで、などと会社に規定がある場合もありますので確認しておきましょう。

また、提出期限や成果物の質を確保するため、お子様の病気対策もしておきましょう」

仕事から離れているからこそ磨かれるスキルもある

島谷さんは、最後に次のようにアドバイスします。

「離職ブランクの期間はキャリアのマイナスではありません。消費者視点、親視点、多様な人材とのコミュニケーションで培われた関係構築力など、仕事から離れているからこそ磨かれるスキルもあるのです。

さらに子育ては生身の人間を育てるという、大仕事です。どうぞじっくり向き合ってください。復帰の際には、磨かれていたスキルと以前の職務経歴を再統合した、新たな自分でチャレンジできますよ」

ぜひ育児中も、うまく時間を両立させて自分自身のキャリアのために取り組み、さまざまなことにチャレンジしながら志を高くキープしましょう!

【取材協力】島谷 美奈子(しまたに みなこ)さん 

株式会社Warisキャリアカウンセラー。
人材ビジネス業界と公的機関で15年以上の経験を持ち、キャリアカウンセリング実績は延べ5,000名以上。自治体などの再就職セミナー講師、Warisキャリアママインターン事前研修講師としても活躍中。国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー。