そう来たか! 号泣必至の感動フィナーレ
フィナーレに選ばれた楽曲は『ノートルダムの鐘』の「サムデイ」。
ちょっと待ってくれ…センスが凄まじいにも程がある。もうお手上げです。
混ざり合うハーモニーで幕を開け、それぞれの国の魅力を存分に堪能した後、最後の最後で全てが溶け合い、1つになって行く演出に、鳥肌が止まりません。
「互いに許し合うために生きている」「すべての人が平等に生きられる日が、いつか訪れますように」という、メッセージ性の強い楽曲を、今、このタイミングで聴かせる意義。
世界各地から240名のアーティストが参加し、9ヵ国で110以上のセッションが行われたレコーディングの背景に、コロナ渦においてのリモート音楽制作技術の発展があると考えると、それも感慨深い。
本当に多くの人が世界中から力を結集させ、この壮大なクライマックスを作り上げたという事実に、涙が止まりませんでした。
生演奏の映像も!
Disney+(ディズニープラス)では、ショーの映像に加え、世界の多様な文化を代表するミュージシャンによる、一夜限りの生パフォーマンスが堪能できる『ハーモニアス ライブ!』が配信中。
これがまた素晴らしく、この1作品のためだけに月額5兆円払えるレベル。いやマジで。
ホストにイディナ・メンゼル(『アナと雪の女王』エルサ役)、ナレーターにアウリイ・クラヴァーリョ(『モアナと伝説の海』モアナ役)という豪華さに加え、レコーディングに参加した実際のミュージシャンが世界中から結集しており、一夜限りとは思えない贅沢さにクラクラします。
シタールや二胡など、普段なかなか目にすることの出来ない世界の民族楽器の演奏を、実際に映像で観られるのも、本当に貴重!
生のオーケストラの迫力もさることながら、ゴスペルやアクロバティックヴァイオリンのパフォーマンスも圧巻なので、絶対に映像で見て欲しいです!!
より深く伝わる多様性
煌びやかなミュージシャンの衣装や、スワロフスキーで飾られたエレキヴァイオリン、声が重なり合う様子がよりわかるコーラス隊など、視覚もずっと楽しい『ハーモニアス ライブ! 』。
民族衣装やそれぞれの国の楽器、人種や文化の違いが映像だとよく分かるので、多国籍感がより伝わって来ます。
本当に、人種も国も何もかも違う、世界中の人たちが1つになり、この素晴らしい音楽を作り上げているんだ…という事実が、改めて深く理解でき、サントラを聴くだけでは味わえない感動が得られます。
一瞬のブレイクの後、アメリカらしい火薬量で繰り広げられる、壮大なクライマックスの演出も鳥肌ものなので、是非実際の映像で確かめてみて下さい!
最先端の「イッツ・ア・スモールワールド」!
「ハーモニアス」は、ディズニー楽曲が改めて名曲ばかりである事、また音楽が、言葉や文化を超えて人々をつなぐ力を持っている事がわかる、本当に素晴らしいショーだと思います。
舞台となった国も言語もバラバラなのに、1つのハーモニーとして完璧に溶け合っており、計算され尽くしたアレンジも圧巻。
ワールドショーケースというあの特別な場所で、世界中の人や文化が融合して、全員が笑顔で一つの音楽を奏で、素晴らしいショーを作り上げている様子に、感極まるものがありました。
「イッツ・ア・スモールワールド」の歌詞「世界は狭い、世界は同じ、世界は丸い、ただ1つ」を、最先端にアップデートした上で、いい意味で過大解釈し、今現在、疫病や戦争で混乱にある世界に住む全員を、ハッとさせているのかも。
ウォルト・ディズニーや、ロバート・シャーマンに、「ハーモニアス」を見てもらいたいな…と、感慨深い気持ちになりました。