韓国の今を伝えるコラムの13 回目は、前回に続きソウル旧市街の中心部で鍾路3街や乙支路3街に続く注目のエリア、忠武路(チュンムロ)駅北側を歩いてみよう。
忠武路2ギルの思い出
【気になる韓国、ソウルの今・忠武路】10年近く前の忠武路2ギル。今とほとんど雰囲気が変わらないが、80~90年代の雰囲気が今も残っている奇跡の空間だ
明洞駅から地下鉄2号線で東へ1駅の忠武路駅から地上に出ると、退渓路(テゲロ)という片側三車線の大通りに出る。注目エリア「忠武路2ギル」はその北側を退渓路に並行するように延びている200メートルほどの裏通りだ。
忠武路2ギルはソウル旧市街の中心部にあるのだが、周辺は印刷業などの町工場(まちこうば)が密集しているので、耳を澄ますと輪転機の音が聞こえてくる。
また、この辺りは日本植民地時代、明洞とともに日本人街だったため、今でも日本式の家屋を見つけることができる。
筆者の記憶をたどると、1990年の夏、大学の先輩とともにこの通りの大衆酒場で一杯やったことを思い出す。店の前の簡易テーブルに陣取ると、先輩がソジュ(韓国焼酎)にドリンク剤のようなものを注ぎ始めた。
何かと思ったら胃薬である。こうすると二日酔いが軽いと言う。
今でこそソジュのアルコール度数は17度まで下がっているが、当時は23~25度あった。
まだ酒に初心(うぶ)だった私にはソジュのストレートよりは胃薬割りのほうが飲みやすかったのを覚えている。
それにしても、ふつうは酒を飲み過ぎて二日酔いになったから胃薬を飲むのに、最初から混ぜて飲むとは我が国らしい横着さだなと笑ってしまう。
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