安くて美味しい!忠武路エリアのおすすめ店
この辺りで一杯やるなら、店の外にまでプラスチックの椅子を置いて飲ませている繁盛店に適当に入るのもいいが、飛び込みでは不安という人に安心して飲み食いできる店を教えよう。
忠武路2ギルの東寄り(進陽商街のビル寄り)に北方向に延びる細道がある。昔から日本人の利用が多いホテルPJ(旧・プンジョンホテル)の前まで続く小さな生活市場、仁峴市場(イニョンシジャン)だ。
ここを50メートルくらい行くと、通りの両側に入口が木の引き戸になっている店が見えてくる。これが27年前から営業している「ジンミネ」だ。
この一帯の店はたいてい飾り気がないのだが、「ジンミネ」は内外装を板張りして差別化してあり、余裕と自信が感じられる。韓国の大衆酒場で飲んでみたいが、ディープ過ぎる店はちょっと……という日本の女性もここなら安心だろう。
安心なのは見た目だけではない。働き者で料理上手な女将の作る魚介系のつまみは安くて美味しい。
韓国ではつきだしとしてキムチやナムルが出てくるのは当たり前だが、この店ではスンデ(腸詰)とレバーをふるまってくれる。瓶ビール2本とつまみ1皿で2万ウォンちょっとで済んでしまうのだ。
今の季節ならビョンオ(マナガツオ)やカジャミ(カレイ)がおすすめだ。
マナガツオなら甘辛く煮たビョンオチョリム、カレイならフライパンで揚げ焼きしたビョンオクイがおすすめだ。
前者にはソジュ、後者にはマッコリが合う。
雑居ビル群が空中歩行路で連結され、さらに注目されるエリアに
仁峴市場の東側にそびえる進陽商街ビルから宗廟(ジョンミョ)前の鍾路大通りまで約1キロ連なる雑居ビル群がある。
「世運商街(セウンサンガ)」と呼ばれるこのビル群は最近、空中歩行路で連結され、下町風情のあるエリアを眺めながら散歩が楽しめるようになった。
次回訪韓に備え、「忠武路2ギル」「仁峴市場」とともに記憶しておきたいキーワードだ。
チョン・ウンスク 「韓国人と日本人が振り返る韓流20年」オンライン講座開催
日時:10月9日(日)15:30~17:00
語り手 ソウル在住の紀行作家 鄭銀淑(チョン・ウンスク)、韓国関連書籍の企画編集者 山下龍夫
10月9日(日)は、エンタメの話題以外に、日本における食の韓流についてお話します。
詳細は、栄中日文化センターの公式サイトまで。