新たな世界へと連れて行ってくれる「世界観」

『リメンバー・ミー』の見どころは、何と言っても「死者の国」の描写です。

『モンスターズ・インク』のドア倉庫のように、スクリーンいっぱいにぐわっと広がる世界観は一目惚れしてしまう圧巻の作りです。

「死者の国」では入国審査や電車もあり、現世に当たり前にあるものが「死者の国」ではどんなものになるんだろう? というイマジネーションを掻き立てるのは、『カーズ』などピクサーの真骨頂。

観客が見たことない世界へと連れて行ってくれる、これだけで大満足の映画体験です。

現世と同じようなものでも「死者の国」の独特のルールで運用されていたり、「死者の国」と現世を繋ぐルールがあったりと、あるルールの上で物語を展開していくのもピクサーらしい妙技です。

驚きと感動の「ストーリー」

「死者の国」ならではのルール上で試練を乗り越えて行くミゲル。

「家族・友情」「音楽」の選択を迫られた彼が辿り着いた答えとは…

明かされる驚きの事実と感動的な結末。

鍵を握るのは、『アナと雪の女王』のロペス夫妻による楽曲「リメンバー・ミー」。

劇中で何度も歌われ、曲が持つ意味がどんどん深くなっていきます。

ラストシーンでは、幸福感にあふれ、思わず涙が出てしまいました。

 

『リメンバー・ミー』
2018年3月16日(金)日本公開

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