そんなときは、家にある全てのものに指定席を決めておくと「あれ、どこ行った?どこやった?」と失くすこともなく、家族喧嘩に発展することもなく、次第に片付いていきます。
スポンジを道具の形状に切り、そこに入れるという便利なツール(カウネット ツール管理シート)も売られています。これを引き出しに入れ、それぞれの道具の指定席とします。結果、ハサミやボールペンが大量に増えることを防ぐこともできます。
幼い頃からついた悪習慣は、大人になってからなかなか直せませんが、せめて子どもにだけは物の指定席を決めてやり、整理整頓しやすい環境を作ってあげましょう。
「ここにはこれを入れてほしい」というものの写真を側面に貼ります。すると1歳の子でもお片付け出来ます。
言葉をかけるときも「ちゃんと片付けて」「整理整頓して」「散らかさないで」などの曖昧な指示では伝わりにくいです。
- 「ブロックはブロックの箱へ」
- 「ぬいぐるみは人形類の箱へ」
- 「絵本は本棚へ」
と具体的な指示を出しましょう。
これはある保育園の工夫です。道具箱の中の物の指定席をわかりやすく、箱の裏に写真で貼ってあります。
保育士が「元あった場所に入れましょう」と声をかけなくても、写真を見て園児達が自主的に片付けています。
2:親が綺麗好きで掃除魔
親が整理整頓魔、掃除魔ですと、子どもも親と同じになるような気がしますよね。
しかし、盲点があるのです。
整理整頓好きのママは散らかっている状態を我慢できません。家族がその辺に置いた鉛筆、コップもパパッと手際よく片付けてしまいます。幼稚園の通園バッグやランドセルの中も気になって仕方がないので、つい手を出して整理してしまいます。
こうして、口では「きちんとしなさい!」と子どもに注意しながら、結局は親がやってしまっているのです。
だから、子どもからは「僕がやらなくてもママがやってくれる」とお見通しで、だんだんと“親にやってもらうことが当たり前の感覚”になってきます。
すると、親の目が行き届かない幼稚園や学校のロッカーや引き出しの中は誰もやってくれないので、紙類がグチャグチャになって出てきたり…干からびた粘度が出てきたり…こうして、親と正反対になってしまいます。