子どもが将来「片付けられない大人」になったら嫌ですよね。

でも、何度叱っても、散らかし放題。既に“片付けられない子”と化している我が子を見て、心配になってきませんか?

本屋に行けば“片付け本”が平積みされています。テレビを付ければ、ゴミ屋敷化したタレントの部屋が面白おかしくネタとして取り上げられています。片付けが出来ず、悩んでいる人がそれだけ多いのですね。

さて、我が子にお片付けの習慣をつけるにはどうしたら良いのでしょうか?

「テキトー母さん」流子育てのコツ』の著者の立石美津子がお話しします。

「とりあえず、ここへ」仮置きの習慣

郵便ポストを開けたら山盛りのダイレクトメール。それを自宅へ持ち帰り、「とりあえず、ここへ」とその辺にポンと仮置き。はたまた、子どもの通園バッグを開けたら、園からの大量のお知らせプリント。

片付けても、片付けても、毎日新しい紙類が届きます。(過去記事「“プリントの山”がスッキリ! 園や学校からどっさり届くお便りの上手な整理法」)

紙類だけではありません。「子どもが欲しがるから」「可愛いおもちゃだったから」と、あれこれ買い与えているうちに、いつの間にか増えていくおもちゃの数々。リビングだった場所が、いつの間にか子どもの物に占領されていたりします。

将来、我が子が“片付けられない人”にならないためにも、幼いうちから‟整理整頓・お片付け”の習慣を付けさせたいですよね。

探し物で寿命が縮まる?

書籍『「仕事が速い人」と「仕事が遅い人」の習慣 (アスカビジネス)』によると、「人は一日の中で平均10分は探し物をしている」そうです。

これを換算すると…

  • 1ヶ月で5時間
  • 1年で3日
  • 85歳まで生きるとしたら…3日×85年=255日

半年くらい探し物で時間を潰している計算に!これってすごく勿体ないですよね!

片付かない3つの理由

1:“指定席“が決まっていない

©あべゆみこ

物を一気にまとめて、押し入れに押し込んでいませんか?

子どもが出した玩具を片づける方法として、レジャーシートのようなタオルケットを床に敷いてその上で遊ばせ、風呂敷のように巾着結びをして一気に片付けているママもいますが、残念ながらこれでは整理整頓の習慣がつかないのです。

歯ブラシは洗面所の歯ブラシ立て、携帯はコンセントのそば等、元々指定席が決まっているものを失くすことはあまりありません。

ところが、ハサミを使ったらその辺にポイ、幼稚園からのお便りを読み終えたらその辺に取りあえず仮置き。リモコンもソファーの上に置く人がいたり、テーブルの上に置く人がいたり家族でバラバラ。

こんな風にしていると、いざそれを使うとき、どこに置いたかわからなくなり、探し物に時間がかかってしまいます。