一口ほおばると、「パリッパリ」の麺と、ジューシーなあんのうまみが合わさり口いっぱいに広がる。サクサクとした食感からにじみでる海鮮や野菜のコク。至福の味であり、食べ進めて時間が経つとあんがしみて羽根の部分がとろとろになり、これもまた格別の味だった。
この羽根付き焼きそば(980円)は、現在コース料理の一品として提供しているが、単品の注文があれば受け付けるとのこと。「金」の羽根を持つ「鳳(ほう/中国神話の想像上の鳥“鳳凰”の1字)」として、「金鳳酒家」という店名を象徴するメニューとして開発されたという。
ここでもう一品、統括本部長の方から「裏メニュー」の焼きそばを出していただけるとのことで、しばし待つことに。
もう一品の裏メニュー香港焼きそば(700円)は、まかないとして従業員が食べているもので、メニューには載っていないもの。
今回特別に出していただくと同時に、この記事を見て食べてみたいというリクエストがあれば、店で食べることも可能だという。
店特製の豚肩ロースで作られたチャーシューと、中国醤油が味の決め手だという香港焼きそば。クセはなく、しっかり焼かれたコシのある麺に、中国醤油の香りと絶品チャーシューのうまみがからみ、後を引く。
横浜中華街で、焼きショウロンポウを始めブームを作った株式会社王府井の系列店「金鳳酒家」。看板メニューと裏メニューの焼きそばは、一度食べると忘れられない、上品かつ、親しみやすくやさしい味わいだった。
第一亭の「焼きそば」と「パタン」
続いては、京急日ノ出町駅からほど近い第一亭という店の焼きそばを。
店に入ると、ポロリポロリとギターの音色が。
耳をこらすと、エリッククラプトンのフレーズだとわかった。