「我が家は夫婦で話し合って離婚しない“卒婚”を決めたのですが、ちょうど同じ時期に私の母親が転んで足を骨折してしまい、その看病でほぼ実家で過ごすようになりました。

夫が住む家に戻らなくても毎日電話はしていて、『身の回りのことは自分でしてとお願いしてあるから文句はないだろう』と思っていました。

4日ほど家を空けて着替えを取りに戻ったある日、お隣に住むおばあさんから

『お宅の旦那さん、嫁が出ていったって言っていたけど本当?』

と話しかけられてびっくり。

慌てて母親の状態を話し、離婚はしていないこと、夫とは別々に過ごすことを決めていることなどを説明しましたが、高齢の人に『卒婚』なんて考え方は理解できないですよね……。

『これから夫婦で力を合わせて生きていかないといけないのに』

と渋い顔で返され、気が滅入りました。

家にいた夫に『近所の人に話すなら、正確に言ってほしい。私を悪者にしないで』と言ったら

『お前が家を放置するから悪いんだ』

とこちらのせいにされ、『じゃあいっそのこと離婚してほしい』と返すと夫は黙り。

ふたりで話し合ったときは『仕方ない』と納得したはずだったのに、被害者気取りの姿にうんざりしましたね……。

それからはほとんど実家にいて家には週に一度帰る程度になりましたが、駐車場にクルマを入れるたび、隣のおばあさんがじろじろと見るので本当にストレスです。

夫とはほとんど口をきくこともなくなりましたが、卒婚ってまず当人同士が理解していないと、近所の人にもおかしく映ることを実感しています」(55歳/専業主婦)

きちんと話し合えたつもりでいたのに、配偶者が実は納得しておらず、卒婚後に揉めることもあります。

近所の人に事実と違うことを吹聴する姿は本当に迷惑ですが、卒婚そのものが理解してもらいづらい状態だと、周囲からこちらが責められるのが問題。

ですがそれに合わせて生きるわけにもいかず、結局は関心が消えるまで耐えるのが最善なのかもと思います。

プロフィール:37歳で出産、1児の母。 これまで多くの女性の悩みを聞いてきた実績を活かし、 復縁や不倫など、恋愛系コラムライターとして活躍中。「幸せは自分で決める」がモットーです。ブログ:Parallel Line