「僕が仕事で失敗したとき、別の用事でかけた電話で軽く愚痴を吐いたら真剣に聞いてくれた女友達。
僕のがんばりを、『すごいと思う』ときっぱり口にしてくれたことに本当に救われました。
それまでもお互いの仕事について話すことが多くて、ミスしても次を考える姿に真面目だなと好感は持っていたんです。
このときはいつも以上に励ましてくれることに素直に感謝して、『好きだな』と恋愛感情があることに気が付きました。
彼女は周囲に男性の気配がなく、『彼氏なんて無理だよ』といつも口にしてそれを真に受けていたけれど、いざ好きになったら『そんなことはわからないだろう』と初めて不安になって。
僕が好きになるということはほかの男性だって彼女の良さに気がつく可能性はあって、僕より近い人間がもし現れたらと思うと、彼女の人間関係をすごく知りたくなりました。
それでつい僕以外に仲良くしている男性はいないかとか会社の同僚とはどんな感じなのかとか、あれこれ質問してしまい……。
彼女からは『何で急にそんなことを気にするの?』とすぐ言われ、彼氏でもないのに独占欲みたいなものが伝わったかも、と冷や汗をかきました。
友達だからこんなことも聞けるけど、警戒されたら意味がないですよね。
僕とだけ仲良くしてほしいなんて無理だし、それなら早く告白しないといけないけど振られたらこの関係すら失うと思うと、怖くて動けません」(31歳/サービス業)
友達と思っているときはたいして気にならなかった「自分以外の異性」について、恋愛感情を自覚したとたんに把握したくなるのはよくあることです。
探りを入れることはできるけれど、その姿に今までとは違う気持ちが垣間見えたら、相手も戸惑います。
距離が近いからこそ湧いてくる独占欲は、男性自身もうまく扱うのが難しいのですね。