大のピスタチオ好きだ。殻付きはもちろん、ピスタチオを使ったパンやお菓子があれば迷わず食べることにしている。そんな無類のピスタチオ好きにとって天国のようなカフェが神奈川県二宮町にオープンした。
ピスタチオスイーツ専門店『Pistacchieria Cafe(ピスタチオ・カフェ)』である。
小田原の本店 『ピスタッキエリア』のパティシエが作ったスイーツはもちろん、この店だけで提供しているスイーツもあるという。
東京駅から東海道本線で、“天国に一番近いカフェ”へ向かった。
ピスタチオ好きの聖地は、外観も内観もまさにピスタチオカラーだった。
「ピスタチオそのものもありますが、ピスタチオを使ったスイーツをメインに扱っています」とスタッフのきらさんは、満面の笑みを浮かべた。
一番人気は、『生モンブラン』
テイクアウトできるものも多いが、せっかくここまで来たのだからカフェメニューのスイーツを食べまくることにした。
「一番人気は、『生モンブラン』です」
栗のモンブランではなくて、ピスタチオを食べたいんだけど……。
「栗も入っていますが、ピスタチオを使った『生モンブラン』です」
狐につままれたようだが、一番人気のスイーツを頼んだ。
「注文を受けてから作るので数分お待ちください」
きらさんは厨房で『生モンブラン』を作り始めた。
「お待たせしました! 『生モンブラン(1200円、以下すべて税込)』です」
名前こそモンブランだが、ピスタチオ色のクリームのようなものがかかっている。さっそくナイフとフォークで実食。
ピスタチオ色のクリームがまったりとしていて、めちゃくちゃうまい。もっと甘いと思っていたが、ほどほどの甘さが嬉しかった。
固くてナイフが入りにくい部分もある。ピスタチオ色のクリームの下に何が隠れているのか、まったくわからない。きらさん、教えてください。
「メレンゲの上に、栗とイタリア産ピスタチオのジェラートをのせます。その上に栗のペーストにピスタチオのペーストを練り込んだものをしぼり、最後に粉糖をあしらいました」
粒々のものはアメリカ産ピスタチオだそうだ。
数年前からしぼりたてのモンブランが人気だが、ピスタチオ好きとしてはこの店の「生モンブラン」に軍配をあげたい。
ただし、テイクアウトは不可。これを賞味するためだけに二宮へ足を運ぶ価値がある。