「いま付き合っている彼氏は、男友達として過ごした時間が長くて正直恋人関係になることは想像していませんでした。
恋愛対象として彼を見るようになったのは、私の誕生日に『一緒に使おう』とブランケットを買ってくれてから。
その頃は彼が新しくクルマを買ってふたりでドライブに行くことが多くて、寒くなってからは私が自分用に小さい毛布を持参していました。
彼が贈ってくれたブランケットは生地が良くて暖かく、『マフラーみたいにも使えるらしいから、外に出るときに羽織れるよ』と何気なく言われたときに、寒がりの私のために用意してくれたのだなとわかって。
ひとりのときは俺が膝にかけるとか言うけど、柄も色も女性向けなのですよね。
こっそり調べたらアウトドアブランドのキャンプ用のブランケットで、商品紹介の写真も女性、ほかにも男性向けの良いデザインのものはあるし、『一緒に使おう』は口実だなと思ったら彼がかわいく見えました。
それは言わなかったけれど、ふたりで過ごす時間のために用意してくれたことがすごくうれしかったです。
お返しにお弁当を作って紅葉を見に行って、贈ってくれたブランケットにくるまれながら食べていたら『何だかカップルみたい』と思ってしまい、それから意識するようになりました。
彼から告白されたときに、気持ちを悟られないようにあのブランケットを選んだ話をしてくれて、幸せだなと思いましたね」(女性/26歳/接客業)
自分は友達と思っていても、相手のほうはそれ以上の関心を向けてくれている、とわかるこんなプレゼントは、うれしいし新鮮な喜びがあります。
口実を用意するのは好意を知られて離れていかれるのが怖いから、でも自分のためを思って精一杯良いものを考えてくれたことは、伝わりますよね。
それが嫌じゃないから、こちらも心を開いて心地よい関係を築こうと思います。
それが恋人としてのふたりなら、これ以上の幸せはありません。