NHKで放送中の連続テレビ小説「舞いあがれ!」でヒロイン・岩倉舞(福原遥)と同じ航空学校に通う吉田大誠役の醍醐虎汰朗からコメントが届いた。
醍醐演じる吉田は、母一人子一人の苦学生で、奨学金で学校に通う。無理をいって航空学校に入学させてくれた母を気遣い、自分が操縦する飛行機に乗せるのが夢だ。
“朝ドラ”への出演決定について、醍醐は「やっぱりうれしかったです。『やったー!』という気持ちでした。朝ドラ出演は、僕自身も含めた俳優をやっている多くの人が目標にしていることだと思いますから。親孝行ができたなと思いました」と喜びを語った。
演じる吉田については、「すごくいい人だなと思うし、自分にはない部分をたくさん持った人だと思います」とコメント。
また、「航空学校編」の学生6人には、事前に役のイメージを膨らませるための「人生年表」が渡されたことを明かした。
「そこから、シーンで描かれていない部分の吉田の人生を想像しました。多分、吉田の母親もすごく優しい人で、息子にたくさんの愛情を与えてきたんだろうなと思います。育ってきた環境が優しい空間だったから、あの吉田が出来上がったんだろうなと強く感じました」と話した。
その理由としては、「同年代の仲間と寮生活を送る中で、母親が倒れたという知らせを受けたとして、あれだけ取り乱してしまうというのは、相当な“愛”がないとできないと思うからです。普通は、どこか恥ずかしい気持ちがあって格好をつけたりすると思うんですが、そういうものを通り越して感情のまま行動するというのは相当に大きい愛だなあと思います」と説明した。
「その部分をベースに、役を組み立てた」という醍醐は「吉田は内に秘めた大きな優しさと強さを持っているけれど、出し方はソフトにしたかったので、出しゃばり過ぎず、薄くなり過ぎず、というバランスに気をつけて演じています」とも明かした。
現場の雰囲気については、「とにかく和やか。多分、座長である福原遥さんの人柄が与える影響がすごく大きいと思います。とてもホンワカしている方なので支えたくなるんですよね。本当にポジティブで、尊敬できる方です」と語った。
また、「チームの6人はすぐに打ち解けて、“最初からなんでこんなに仲よくなっているの?”と不思議になるぐらい、みんな仲がいいです」とコメント。
「みんな、それぞれに演技のアプローチが違うのが面白いです。ともすれば、自信家で嫌なやつに映ってしまいそうな柏木というキャラクターを、カラッとした硬派な男として作り上げる目黒蓮さんの演技には衝撃を受けました。(水島祐樹役の)佐野弘樹さんの、ドラマのセオリーとは少し違う、自由で自然で、映画に近い感覚のお芝居も大好きです」と話した。
控え室ではたわいない会話をしているという。「福原さんと目黒さんは天然寄りのボケ、(中澤真一役の)濱正悟さんもボケかな。僕と(矢野倫子役の)山崎紘菜さんは、どちらかというとバランサーというか、ツッコミ役ですかね」と紹介した。