これまで、そしてこれからのBUMP OF CHICKEN

photo by 古溪一道  拡大画像表示

スタジアムライブのアンコールでは、ライブの翌日が誕生日だったドラム升秀夫のバースデーセレモニーが行われた。スタジアム中からハッピーバースデーの合唱を受ける升に、藤原は「生まれてきてよかったなオマエ!」と嬉しそうに声をかけた。でもそのセリフは升にだけではなく、そのまま自分自身に対して、BUMP OF CHICKENというバンドに、会場にいる観客ひとりひとりに、さらにはYouTubeでの生中継を見ていたひとりひとりに向けられた言葉のように聞こえた。

「自分が今ここに生きているということは、一体どういうことなのか」

この身に与えられた瞬間から死に向かう運命を背負っている「生」という存在。BUMP OF CHICKENはそんな矛盾した「生」を、どうにかこうにか肯定しようともがいてきた。そんな彼らと、彼らの辿った道程をともに歩んできたファンが、互いの「生」を祝福し合うことができた。今回のスタジアムライブはバンドにとってもファンにとっても、まさに記念碑的なライブになったと思う。

アンコールで歌われた、彼らの原点とも言える『ガラスのブルース』の歌詞を引用するまでもなく、彼らは常に「今」を叫んできたバンドだ。過去はなかなか寡作なスタイルだったが、近年はリリースペースが上がってきている。最新曲である『虹を待つ人』に続く作品も、もしかしたらそう遠くないうちに届けられるかもしれない。だからこそ、「これまでのBUMP OF CHICKEN」を振り返ることができるこのタイミングは、とても貴重なのだ。

まずはベスト盤でこれまでのBUMP OF CHICKENに出会ってみてほしい。そして9月からの全国ツアーで、いまのBUMP OF CHICKENを感じてみてほしい。そしてその先に待っている「これからのBUMP OF CHICKEN」は、他でもないあなたが、その耳と目で体験していくのだ。
 


ベストアルバム『BUMP OF CHICKEN I [1999-2004]』『BUMP OF CHICKEN II [2005-2010]』発売中!

 

BUMP OF CHICKEN 2013 TOUR「WILLPOLIS」チケット発売中!
9/9(月) 愛知 日本ガイシホール
9/10(火) 愛知 日本ガイシホール
9/16(月祝) 福岡 マリンメッセ福岡
9/25(水) 神奈川 横浜アリーナ
9/26(木) 神奈川 横浜アリーナ
10/12(土) 宮城 セキスイハイムスーパーアリーナ(グランディ・21)10/16(水) 大阪 大阪城ホール
10/17(木) 大阪 大阪城ホール
10/24(木) 北海道 北海道立総合体育センター 北海きたえーる
10/28(月) 東京 日本武道館
10/29(火) 東京 日本武道館