2:歯ぎしりによって起こる不調

歯ぎしりを放置しておくと、歯のすり減りや、摩擦による欠損などが引き起こされる可能性があります。

また、顎にも強い圧力がかかるため、顎関節のずれや顎関節症になることもあります。

歯ぎしりが長期間続くと、歯が弱まるため歯周病にもなりやすく、さらに寝ているときに肩や首に負担がかかるため、肩凝りや頭痛、片頭痛などが生じることも考えられます。

3:放置しないで! 歯ぎしりの対処法

歯ぎしりを放置することは、歯だけでなく、からだ全体の健康へも影響するため早めに対応することが大切です。

睡眠にも悪影響を与えている場合は、ストレスが解消されずさらに歯ぎしりが酷くなる負のスパイラルにもなりかねません。歯ぎしりの対処法をご紹介します。

3-1 マウスピースをする

寝る前にマウスピースを装着することで、歯や肩、首などにかかる負担を減らすことができます。

しかし、マウスピースの使用によって歯ぎしりが改善されても、それは根本治療ではありません。しばらく様子をみて、また症状が繰り返される場合には専門科への受診をおすすめします。

3-2 噛み合わせを治療する

歯並びの悪さや、詰め物の不具合、片方でものを噛む癖などがある場合、歯ぎしりが起こることがあります。

また、虫歯やインプラント、入れ歯の悩みなどがある場合は、矯正治療が必要なケースもあるため歯科医院を受診しましょう。

スプリント療法という、噛み合わせや顎関節症のための治療もあります。スプリントは通販でも購入できますが、症状を悪化させることもあるため、歯科医師と相談してご使用ください。