3-3 睡眠環境を改善する

歯ぎしりの影響は、歯だけではなく睡眠にも及びます。

睡眠の質が低下すると、生活の質も低下します。快適に睡眠できるように、枕の高さや、温度、湿度、暗さ、音、布団やマットレスの硬さなどを調節しましょう。

3-4 漢方薬を飲む

歯ぎしりの改善には、歯をくいしばる癖や、ストレスの原因を取り除くことも大切です。しかし、それ以外にも内側から体質を改善する漢方薬が有効な場合もあります。

漢方薬のなかには、「歯ぎしり」に効果が認められているものもあります。

歯ぎしりの改善には、自律神経を整えることで「睡眠の質を上げ、無意識の食いしばりを改善する」「ストレスによる歯ぎしりを防ぐ」といった生薬を含む漢方薬が選ばれます。

漢方薬は歯ぎしりの根本改善を目的としますので、繰り返す歯ぎしりに悩む方にはとくにおすすめです。

歯ぎしりにおすすめの漢方薬

抑肝散(よくかんさん)

漢方では、「肝」が高ぶるとイライラや怒りがあらわれると考えます。抑肝散は、肝の高ぶりを抑えることで、神経症や不眠症などにも用いられています。緊張をほぐし、リラックスさせることで不眠にも効果があります。

加味帰脾湯(かみきひとう)

漢方では精神活動を支えている「心」への血(けつ)が減ると精神不安、不眠などがあらわれると考えます。加味帰脾湯は心への血を補うことで精神を安定させ、不眠症や神経症に用いられます。

漢方のような東洋医学は経験に基づいているため、自分で選ぶときには迷ってしまうこともありますよね。

漢方薬を選ぶときに重要なのは、その人の状態や体質に合っているか、ということです。うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。

どの漢方薬が自分に合うのかを見極めるためには、プロの力を借りるのがおすすめです。「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。

漢方に詳しい薬剤師が一人ひとりに効く漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅まで郵送してくれますよ。

歯ぎしりは自分では気がつきにくいものですが、家族からの指摘などで気づくことができます。たかが歯ぎしりだと軽視していると、健康状態が低下して、大変な病気につながるかもしれません。

まずは、生活習慣の見直しやストレス解消を心がけましょう。それでも不安や違和感がある場合には歯科や睡眠外来などにご相談ください。

<この記事を書いた人>薬剤師 相田 彩

薬剤師 相田 彩 @あんしん漢方

薬剤師。昭和薬科大学薬学科卒業。
総合リハビリテーション病院、精神科専門病院、調剤薬局に勤務するなかで、漢方薬が使用される症例の多さと、体質や症状に適した漢方を使用することの重要性を実感する。漢方薬の力をより多くの方に広めるために、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選び、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」で情報発信をしている。

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