「元カノはすごく真面目な人で、個人事業主として毎日仕事に没頭する姿を応援していました。
『どうしても今日中に納品したいから』とデートをドタキャンされても、会社員の俺とは仕事や報酬の仕組みが違うのをわかっていたので、がっかりした気持ちなんかは伝えずにいましたね。
毎月の収入が安定してきて、彼女のおごりで食事するようなデートもあって、素直に『ありがとう』と言っていました。
彼女の態度が変わってきたのは、仕事についてメディアの取材を受けそれが友人たちの話題になってからです。
以前は『すごいね』と言うと『コツコツやっているだけだよ』と困った顔で返していたのに、友人たちにもてはやされてからは『私は特別だから』と口にするようになって、ちょっと引きました。
今だけだろうと思っていたらその後も仕事最優先で俺との時間はずっと後回し、『たまにはゆっくり会いたい』と言うと『私の大変さは理解できるでしょ?』となぜか上から目線で返されて、だんだんと愛情が減っていくのを感じましたね。
別れようと決めたのは、俺と会う約束は渋るのに自分を褒める友人たちとは積極的にお茶していたことがわかったときで、昔のような真面目で謙虚な彼女はもういないのだなと実感したから。
『別れたい』とLINEで送ったら『わかった』とあっさり返ってきて、虚しかったです。
彼女には最後まで自分のがんばりを応援しない彼氏と思われたけど、俺の気持ちも少しは考えてほしかったですね」(38歳/人事)
いろいろな働き方が叶う現代ですが、成功すると人間性が変わってしまうのは、身近な恋人だからこそ深い悲しみを覚えます。
「自分の成功を嫉妬する彼氏」と思われるのは本当につらいですが、関係を大事にされないのであれば付き合う意味はありません。
舞い上がる気持ちはわかるけれど、大切にするべきパートナーをないがしろにできるパートナーとは、いずれ終わるのが正しいともいえますね。