2:子どもの成長に伴って
産まれる前からお腹の中で赤ちゃんを育てている女性と違い、男性は産まれてからようやくパパの自覚が芽生える人が多いでしょう。特に生まれてからしばらくの赤ちゃん期は、言葉も通じず、どう接したらいいかわからない、という声もよく聞きます。
もちろん女性もそれは同じなのですが、育児のメイン担当になることが多い女性のほうがどうしても当事者意識が強くなりがち。夫に対して「なんでもっと自発的に動けないのか」とイライラすることも多いですよね。
「赤ちゃんの頃は抱っこも怖いしお風呂に入れるのも怖いと言っていた夫が、子どもと意思疎通ができるようになってきたり、一緒に遊べるようになってきてからようやく子どもが可愛いと思えるようになったらしく、休みの日も積極的に公園に連れて行ったりなど、遊んでくれるようになりました」
というエピソードも。意思疎通ができない時期の赤ちゃんには、その時期にしかない可愛さがあるのでもったいないと思いつつ、どう接していいかわからなくて手が出せなかったというパパの気持ちも、わからなくはないですよね。
わからないなりに調べたりしながら必死に赤ちゃんのお世話をしてきたママからすると「甘えるな」と言いたくなる気持ちも湧き起こりそうですが、パパが心から子どもを可愛がったり、積極的に育児参加するようになったのであれば、その部分は認めて感謝の気持ちを伝えることで、よりパパも育児が楽しくなって好循環につながるのではないでしょうか。
3:ママの職場復帰
こちらも物理的に回らなくなることで、強制的にパパが育児参加を促されたケースです。
「1年の育休を経て職場復帰。育休中は育児のメイン担当をがんばっていたけど、仕事が始まったら急な熱でのお迎えなど、私ひとりだけで対応することは難しかったので、ちゃんと話し合って臨機応変に対応しています」
そう話すのは共働きのママ。育休中はよくても、職場復帰したあとも育休中と同じようにやろうとしたらパンクしてしまいます。
育休中も家事は分担したり、職場復帰後の対応を夫婦で話し合っておくなど、余裕のあるうちから準備しておくと、復帰後にバタバタしなくて済みます。
とはいえ、妻の育休中に育児にノータッチのまま職場復帰のタイミングで急に夫が育児に参加しようとしてもうまくいかないことが想像されるので、復帰後を想定して育休中から子どもを任せる日などを作ったり、少しずつ「慣らし育児」として夫に育児参加を促せるといいですね。