4:タスクを書き出してママからお願い

子どもが増えた、妻が職場復帰したなどの外的要因からパパが仕方なく育児参加するのではなく、パパの自覚を促すためにママから話し合いを持ち掛けたケースも。

「育休中、言葉の通じない赤ちゃんとずっと1対1でいる閉そく感や、社会から切り離された孤独感などもあって気分が滅入ることが多かったのですが、そういう精神面の話は体験してみないとわからないだろうと思ったので、ひとまず家事と育児のタスクがどれだけ細かく多いのかを書き出して夫に説明し、育休が終わったらこのタスクを分担したいと話しました。

タスクが目に見えるとわかりやすかったようで、さらにアプリで管理するなどして積極的に動いてくれるようになりました」

という論理的なママのエピソードには、再現性が高く真似しやすいのではと思いました。

パパのタイプにもよりますが、論理的思考を好むタイプであれば特に、こういった作戦が有効かもしれません。

5:同僚など第三者の影響

身内からどれだけ注意されても右から左に流れていくことが、第三者から言われることで「自分がおかしいのかも」と気づくことってありますよね。

まさに、妻から何度言っても育児に非協力的だった夫が、同僚が育児参加している話を聞いて態度を変えたというケースもありました。

「仲の良かった同期が、赤ちゃんが産まれてから飲みに誘っても来なくなったことで、子どもが小さいとそんな頻繁に飲みにいかないものなのか、ってやっと気づいたみたいです。

周囲の子どもがいる年上女性の先輩に『産後の恨みは一生』とか『今しっかり関わっていれば将来の親子仲、夫婦仲は安泰』とか、いろいろと言われたみたいで、それも効いているみたい」

同期の方ありがとう、先輩女性ありがとう、と心の中で拝んでしまいそうですよね(笑)。妻から言うとケンカになってしまうことでも、第三者の意見は自分を顧みて反省するきっかけになり、素直に取り入れられるときもあるものです。

ママ友・パパ友、同じ職場の友人・先輩など、共通のつながりがあればそれとなく言ってもらうように仕向けるのもありかもしれません。

環境が変わって育児に参加せざるを得なくなったケースから、妻や第三者の働きかけによって積極的に動くようになったケースまで、きっかけはさまざま。

ワンオペで回せるうちはいいですが、やはり育児の手は多いに越したことはありません。

妻が専業ゆえに丸投げならパートを始めてみる、夫が育児の大変さをわかっていないならタスクを書き出してみる、聞く耳を持たないなら第三者からそれとなく諭してもらうなど、こちらから夫の育児参加を働きかけてみるのもありかもしれません。

エディター&ライター。エンタメ誌などの編集を経て、出産を期にライターに。ミーハー精神は衰えないものの、育児に追われて大好きなテレビドラマのチェックもままならず、寝かしつけたあとにちょこちょこと読むLINE漫画で心を満たす日々。