NISAって何だ?
最近NISA、という言葉を聞くことが増えていませんか? 新聞記事やニュースにもよく登場するようになり、テレビCM、バナー広告なども増えています。銀行や証券会社が広告していることが多いのでたぶん、お金に関することなのだと思いつつ、よく分からないなという人が多いのではないでしょうか。
実はこのNISA、資産をたくさんもっている父親世代や年金世代だけではなく、20~30代のウレぴあ世代にとっても注目してほしいキーワードのひとつです。現在あちこちでNISAについてコラムや講演をしている筆者が、ウレぴあ世代向けにポイントをぎゅっと凝縮してご紹介しましょう。
これから10年間、投資で儲かっても無税でいい!
NISAは日本語では「少額投資非課税制度」といいます。その名の通り、
「少額=年間100万円まで(といっても少額ではなく大金です!)」
「投資=元本割れの可能性がある株式や投資信託で運用した場合」
「非課税=運用によって生じた利益は無税でいい」
という制度です。
銀行の預金の利息、株式や投資信託で儲かった利益などは税金がかかります。原則は20%(復興特別所得税を加えると20.315%)です。実は超低金利だというのに、銀行の預金利息には20%の税率がかかっており、仮に10万円を預けて年利0.02%であったとしたら、20円の利息がもらえるわけではなく、しっかり0.004%が引かれて16円しか利息しか手に入らないのです。
元本割れする可能性がある投資をした場合には、運用でうまくいかない可能性もあるわけですから、儲かったときの税率を10%(復興特別所得税を加えて10.147%)の税率でいいよ、と軽くしていたのですが、2014年1月からこれを20%に戻すことにしました。それでは個人が投資をする気がなくなってしまいますので、用意されることになったのがNISAというわけです。
NISAは、銀行や証券会社に申し出て口座開設をします。20歳以上の国内居住者であれば毎年、1人1口座開設でき、10年間にわたって毎年100万円まで投資ができます。NISA口座内で行った投資についてはどれだけ増えても売却したとき税金がかからず手元に全額が残るという仕組みです。
ウレぴあ世代の多くは年間100万円も投資する余裕はないと思いますので、「これから10年間は投資にチャレンジしてうまくいったら、税金がかからない制度ができた!」と考えてもいいわけです。これは大きなチャンスです。