「おしゃべりで場の空気を明るくしてくれる友人のA子は、楽しいけれど人の噂話が大好きで、頼まれてもいないのに『○○さんがね』と他人の話題を口にするので困っていました。
こちらのこともあれこれと探ってくるけど、下手に話すと絶対誰かに言われるのがわかるし、ごまかしていると『隠すような事情でもあるの?』と尋ねてくるのがまたストレスで。
仲がいい女友達のグループに長年いるから私だけ距離を置くと空気が悪くなりそうで、仕方なく他人に吹聴されても大丈夫な部分だけ話すようにしていました。
あるとき、グループのBちゃんから連絡があって、A子について『元彼との別れ話をいろんな人に話されて腹が立った』と聞きました。
A子に直接『やめてほしい』と言ったけれど『別に人に知られてまずいことじゃないよね』と返されたらしく、こうなったら個人的な話はいっさいやめるしか身を守る方法はないよね、となって。
私のプライベートをいろいろと口にするのを見て『デリカシーがないな』と思っていたというBちゃんと、一緒にA子とは会話そのものを減らすことを決めました。
グループラインでは普通に返信するけど個別のアカウントでは当たり障りのない言葉しか返さず、ふたりで会うのは断るしみんなで食事に行くときも事情を探られたら別の話題に切り替えるなど、ふたりで距離を取っていました。
ほかの友人から『A子と何かあったの?』と聞かれ、正直にこれまでのことを話して『もう我慢できないから対策する』と言うと理解してくれて、私たちはそういう接し方をするもの、とほかのメンバーにも話してくれました。
こんな根回しは悲しくはあるけれど、こうでもしないとA子は自分のしていることで人を傷つけていると理解できないと思うし、仕方ないですね」(24歳/接客業)
噂話が好きで何でもすぐ人に話すのを知れば、自分の情報を渡すことが怖くなって当たり前ですよね。
自分の振る舞いが友人を傷つけることが理解できないこんな人は、悪意がないため変わってくれと言っても無駄なことがほとんどです。
それなら自分で対応に変化をつけるしかなく、同じ気持ちの人がいれば心強いもの。
「根回し」は、ストレスを減らして自分を守るために大切なときがあります。