「同じ部署の女性が上司と不倫している、と噂では聞いていて、まさかと思っていたけれど見ていると明らかに距離が近いし小さな用事でも長い間話しているし、ちょっと目につくところがありました。

ミーティングではその女性は常に上司の隣に座り、以前別の男性社員が座ろうとしたら『そこ、私の席だから』とどいてもらうのを見てドン引きしたのを覚えています。

それがきっかけで不倫の噂が広がり、おそらく上から注意を受けたのか女性が落ち込んでいるときがありました。

仕事を進めてくれるならいいけれど、上司をちらっと見てはため息をついていて、処理が止まっているのでやってもらえるようお願いしたら『すみませんね!』とヒステリックに返され……二度と声をかけるもんかと思いましたね。

上司は普通っぽく見えるけど女性のほうはイライラしているのが丸見えで、部署の空気がおかしくなっているのが本当にストレスでした。

結局、仕事のミスでまた上から注意を受けたらしいその女性は、有給を使って休むことが増えて年末に退社していきました。

噂では、上層部からおとがめを受けた上司が不倫をやめると伝えてから様子がおかしくなったらしいのですが、そんなの関係なく社会人なら自分の仕事くらいまともにやってほしいよね、とみんなで話しましたね。

そもそも不倫するのが間違いだし、仕事をしてくれないせいで迷惑になるこっちのことを考えてほしかったです」(30歳/営業)

社内不倫の危うさは不毛な関係にほかの社員を巻き込むこと。ストレスをかけていれば注意をされるのは当然です。

そのせいで不倫そのものがダメになったとしても、当人たちの問題であり周りには関係ありません。

仕事をするために会社に来ているのであって、ふたりの仲がおかしくなったことで業務を放棄するような姿は、迷惑でしかないですよね。

おかしなことをしていればいずれ自分自身が苦しくなるのだと、改めて思います。