――「来る者拒まず」という現状にになっていった理由は、ライブハウスが増えすぎたからなんでしょうか。
岡西:それはもう間違いなくそうじゃないですか?というか、大阪より東京の方がもっと…。
――ライブハウスが多いですね(笑)。
岡西:大阪でもたいがい多いですけど(笑)。ココの場合は、たまたまこのすぐ近くにライブハウスがないのでまだ…。ウチは長くこの場所でやってたので、過去にたくさんのアーティストがココで頑張ってくれてたっていう部分で続けられてるところもあると思うんですけど。
その一方で、昔からあるところが大変な部分もある。なぜかというと、やはり「やり方」っていうのが昔と変わってきて。
僕らも考えるんですけど、時代が変わっていくタイミングでどう対応していくか。「周りはこうやってるのに、ウチはこんなに頑固にやってていいんかな」みたいなところもやっぱり古いところは考えちゃうんで。
――ずっと守ってきた看板のイメージみたいなものもありますしね。
岡西:そこで踏ん張ってる間に「あっちのライブハウスの方がが出やすいからあっち行こ」と、バンドが他のライブハウスに流れていっちゃうかもしれない(笑)。
後はやっぱり ノルマっていうものが昔は当たり前だったのがどんどん減っていく…。もちろん今でも当たり前にあるところもありますし、それでうまくやってるとこもあります。だけど特に新しいところっていうのはその辺も結構ゆるくやってるところもあるんじゃないですかね。
それでうまく成立してたらそれでいいでしょうけど、やっぱり常に売上も考えてやらないと、結局長く続けていくことって難しいと思うので。
――どうしてこんなにライブハウス増えたのかなってちょっと不思議なんですよね。「CDが売れてない」とか「音楽不況」って言われてる割にはライブハウスが増えてるように感じるこの状況が。
岡西:なぜでしょうねぇ。多分、ライブハウスっていうのは簡単に商売できると思ったんじゃないかな(笑)。場所さえ作っちゃえばできるんちゃうかなーって思ってると思いますけどね。でも意外と続けていくのはやっぱり難しいので。
――続けていくコツみたいなのっていうのは。
岡西:うーん…どうでしょうね、やっぱり何かこだわりみたいなものを持ち続けていくということが大事じゃないですかね。