焼きバゲットに盛られたレバーのパテがこの店のスペシャリテ

【鳥きよ】 レバーのパテ

逸品の「レバーのパテ」が登場。薄く切って焼いたバゲットにレバーのパテをのせたものだ。

これも前回食べさせてもらった。

じつはレバーが大の苦手。でも、これはうまい。食べる価値あり。

【鳥きよ】 つくね

最後は「つくね」。店でたたいた鳥肉を使っているからか、香りもうまい。

これで5本コースが終了。

焼鳥を追加できるが、ここからはデザートタイムだ。

元パティシエが作ったおいしいデザートを賞味する

2月に来たときは、「ガトーショコラ」と「プリン」と「杏仁豆腐」があり、ガトーショコラとプリンを頼んだ。

しばらくすると奥の部屋から生クリームを撹拌する音が聴こえてきた。

ガトーショコラに添えるクリームを村松さんが作ったのだ。

生クリームをホイップする焼鳥屋が存在することに驚いたし、甘すぎないガトーショコラを作るパティシエ経験者がいる焼鳥屋があることにも驚愕した。

……という経験があったので、『鳥きよ』を紹介したいと思った次第。

【鳥きよ】 撹拌した生クリームを添えたガトーショコラ

「今日は『ガトーショコラ』(700円)と『ベイクドチーズケーキ』(650円)を用意させていただいています」

村松さんの説明を聞き、2品ともオーダー。

女性客のほとんどが食事の最後にデザートを注文するという。

タレで焼いた焼鳥を食べて口のなかが甘くなっているところに、デザートを食べてもおくしくないかもしれない。

けれど、この焼鳥屋のデザートは甘すぎないところがいい。

【鳥きよ】 手作りのベイクドチーズケーキを村松さんが見せてくれた

ベイクドチーズケーキには塩が添えられていた。

お好みでチーズケーキに塩をつけて食べてもらおうという趣向だ。

【鳥きよ】 ガトーショコラ

ガトーショコラは、季節によってクリームとアイスクリームを使い分けている。

最後に、村松さんが得意とするケーキは何か尋ねた。

「ひと通り作れます。ご予約いただければ、誕生日ケーキを用意させていただきます」

焼鳥もデザートも好きな女性なら本八幡まで足を運んでほしい。

デザートは好きだけど、焼鳥を食べた経験が少ない淑女もぜひ。

焼鳥もデザートも存分に堪能させてくれるはずである。

【鳥きよ】

鳥きよ

住所/千葉県市川市八幡2-2-11
電話/047-314-8336
営業時間/おまかせコース17:00~、19:30~・アラカルト20:30~23:00(L.O 22:30)
定休日/火曜、その他不定休あり 別途500円のチャージ料

東京五輪開催前の3歳の時、亀戸天神の側にあった田久保精肉店のコロッケと出会い、食に目覚める。以来コロッケの買い食いに明け暮れる人生を謳歌。主な著書に『平翠軒のうまいもの帳』、『自家菜園のあるレストラン』、『一流シェフの味を10分で作る! 男の料理』などの他、『笠原将弘のおやつまみ』の企画・構成を担当。