サイト買収に求めるのは「ユニークさ」と「スピード」!

桃源郷が「サイトM&A byGMO」を通じて購入したのは、ビーズ通販サイト「ビーズマニア」、女性向けオンラインセレクトショップ「SELECT cafe」、ウィッグ通販サイト「クレイジーガール」、ショッピングサイト「リセールタウン」の4サイト。

ECサイトであることを除いては、共通点がないようにも思えますが……。どんなところに惹かれて、購入を決めたのでしょうか?

「当社が取得したいと考えるのは、ほかにはない“ユニークなサイト”。リアル店舗なら、その街で一番人気であればいいんです。けれど、いつでも、どこからでもアクセスできるwebサイトでは、そのサイトにしかないオリジナリティがなければ、ユーザーを獲得することはできません。量販的なサイトよりも、なにかに特化した『トンガリのあるサイト』が当社が購入したサイトの共通点です」

もちろん、買収を決めるまでには、そのサイトの収益性もしっかりチェックすると武田さん。ただ、買収の候補リストに載せてもらうにはまず、「トンガリ(ユニークさ)」があることが第一条件になるよう。

でも、トンガリがあるっていうことは、それだけなにかに特化した、専門的なサイトだということですよね。買収した後、運営が大変だったりするんじゃないでしょうか? 一生懸命つくったサイトが売却後に閉鎖なんてことは、売却を希望する側にとっては、絶対避けたいのですが……。

「サイトによっては、運営スタッフの移動を伴うケースもあります。運営のノウハウを維持したままサイトを取得できるだけでなく、ユニークなサイトをつくり上げた優秀な人材を獲得できるメリットもあります」

ただサイトを買うだけじゃないんですね。人材のほかに、サイト売買で購入側が得られるメリットはほかにもあるのでしょうか?

 

「サイト取得の一番の魅力はサイト立ち上げの時間が節約できること。イチからECサイトを始めようと思ったら、運営スタッフや仕入先、ユーザーの確保に最低でも一年間は必要です。ところが、サイトを買収してしまえば、3ヶ月ほどでまるごと手に入れることができるんです」

インターネットでのはやり廃りが激しい今、サイト売買は購入する側のユーザーにとって、イチ早く、旬な事業を始めるためのツールなんですね。売却する側だけでなく、購入する側にも大きな可能性が潜んでいるサイト売買。興味を持ったらぜひ、挑戦してみてはいかが?


●武田和也(たけだ・かつや/愛称:ますたー)
桃源郷株式会社代表取締役社長
1973年、福島生まれ。早稲田大学卒業後、飲食店勤務などを経て2005年、アルバイトで桃源郷株式会社に入社。
翌年社員登用。カスタマーサポート業務を経て、オークションサイト桃オクの立ち上げ、
中国からの直輸入・物流構築、採用統括、M&Aなどの業務を歴任。
2011年7月より同社取締役に就任。
2013年4月より同社代表取締役社長に就任。

GMOインターネット「サイトM&A byGMO」 [ https://j.mp/19d8GZd ]