銀メダル1個、銅メダル1個に終わった2002年ソルトレークシティー大会。荒川静香が金メダルを獲得したものの、メダルはその1個だけに終わった2006年トリノ大会。

21世紀に入って、冬季オリンピックでは2大会連続して低迷していた日本だが、2010年バンクーバー大会では銀メダル3個、銅メダル2個を獲得。来年2月6日から23日までロシアのソチで開催される第22回オリンピック冬季競技大会では、早くもさらなる飛躍が期待されている。
 

浅田は"有終の美"を飾れるか? 白熱のフィギュア女子

最も人気と注目を集めているのは、やはりフィギュアスケートだろう。バンクーバーでは、韓国のキム・ヨナとの一騎打ちにわずかの差で敗れ、銀メダルに終わった浅田真央は、ソチ後の引退を宣言。

青春のすべてをかけてきたフィギュアスケート人生の集大成と位置づける“最後の勝負”に向け、今シーズンはゴールデングランプリ第1戦に続き、第4戦(NHK杯)でも連続優勝。悲願のオリンピック金メダルで有終の美を飾る真央ちゃんの、飛び切りのスマイルが見られる!?

同時に、浅田を追って、鈴木明子、村上佳菜子、さらにはママになった安藤美姫らの国内ライバル争いも激化。オリンピック出場権をかけた戦いは最後まで予断を許さない。
 

男子フィギュア、スピードスケートも見どころ満載

一方、バンクーバーで銅メダルに輝き、浅田とともにNHK杯を制した高橋大輔がリードする男子も、いまや世界トップの実力と層の厚さを誇る。織田信成、小塚崇彦、羽生結弦と、誰がオリンピックに出場してもメダル候補。ソチでの男女ダブル金メダル、メダル量産が現実味を増してきた。

そのほか、スピードスケートもソチでのメダル獲得は間違いない。バンクーバー男子500m銀メダルの長島圭一郎と銅メダルの加藤条治にとって、狙うは金メダルのみ。

複数種目でのメダルが期待される小平奈緒や、大学生になっても初々しい高木美帆の活躍に、男性ファンは釘付け。3度目のオリンピックでメダルを狙う、スキーフリースタイルモーグルの伊藤みきの華麗な姿にも、酔いしれることだろう。