エアコンと扇風機を併用するのもあり!
自宅に扇風機があるなら、併用するのもありとのこと!
久田「扇風機を併用することで、エアコンの設定温度を下げることなく、効率的に体感温度を下げることができ、節電につながります。扇風機の有無で消費電力を比較した試験結果をご紹介します。
当社が実施した試験では、外気温が35℃で30分間運転を行うとき、設定温度を1℃高くした場合であっても、エアコンと扇風機を併用することで、体感温度をほぼ同じにすることができ、かつ消費電力を約6.5%抑えられることがわかりました(※3)」
※3【試験条件】
MSZ-ZD4022S。「冷房」設定時。当社環境試験室(14畳)において、外気温:35℃で安定時30分間における、設定温度を28℃で運転した場合(217Wh)と、29℃で扇風機(R30J-DDB、風量1)を併用して運転した場合(203Wh)の消費電力量比較。使用環境・設置状況により効果は異なる。
風量(風速)は、「自動」設定がおすすめ!
エアコンの設定で気になるのが、風量(風速)について。どんな設定がいいのでしょうか?
久田「節電のためには、運転状態に合わせて適切な風量(風速)の設定ができる『風量(風速)自動モード』に設定するのがおすすめです。
このモードは部屋が冷えるまでは強めの風で、その後は弱めの風というように効率よく、部屋にいる人が快適に感じるように風量(風速)を調整してくれます。
エアコンが、最も電力を消費するのは、冷房なら立ち上げ時などの室温を下げるときです。そのため立ち上げ直後が弱めの風では、部屋が冷えるまでの時間が長くなり、無駄な電気を使うことになります。自動におまかせしましょう」
在室時はつけっぱなしのほうが省エネに!
よくエアコンはこまめにスイッチを切ったほうが節電になるという噂も聞きます。実際のところ、どうなのでしょうか?
久田「エアコンは立ち上げ時に最も電気代がかかるため、設定温度に到達後の安定運転を長く続けることが効率的です。在室時は、こまめに入り切りするより、つけっぱなしのほうが省エネになります。
一方で、外出が30分を超える場合は、条件によりますが、運転を切ったほうが節電になります」
この夏は賢くエアコンを使って、暑さを対策しながら節電しましょう!
【取材協力】
三菱電機株式会社
空調冷熱システム事業部 久田優美さん