冷房運転時、温度を1℃以上上げると10%以上節約に
続いては、気になる設定温度。節約のために設定温度を上げる人も多いのでは? それって効果はあるのでしょうか。
久田「設定温度を1°C上げると約10.1%消費電力量の節約になることが弊社の試験でわかっています。
外気温が35°Cで30分間運転を行うとき、設定温度が28°Cの場合は消費電力217Wh、29度の場合は195Whと、約10.1%の差が出ました(※1)」
※1【試験条件】
MSZ-ZD4022S。「冷房」設定時。同社環境試験室(14畳)において、外気温:35°Cで安定時30分間における、設定温度を28°Cで運転した場合(217Wh)と、29°Cで運転した場合(195Wh)の消費電力量比較。使用環境・設置状況により効果は異なる。
エアコンの気流を当てると体感温度を下げられる!
設定温度を上げると暑くて快適さが損なわれそうな気がしませんか? そんなとき、スイング機能などを使って身体に気流を当てるようにすると涼しく感じることができるのだとか。
久田「弊社の試験では、外気温が35°Cで、30分間運転を行うとき、設定温度を2°C高くした場合であっても、エアコンを人に向けてスイング運転することで、体感温度をほぼ同じにすることができ、かつ消費電力を約21.1%抑えられることがわかりました(※2)」
※2【試験条件】
MSZ-ZD4022S。「冷房」設定時。同社環境試験室(14畳)において、外気温:35°Cで安定時30分間における、設定温度を28°Cで運転した場合(217Wh)と、30°Cで人(サーマルマネキン)に向けてスイング運転した場合(171Wh)の消費電力量比較。使用環境・設置状況により効果は異なる。
(このデータは設定温度を2°C変更した場合の消費電力量の変化を検証した試験です。使用環境を推奨しているわけではありません)
久田「設定温度を高くする代わりにスイング運転機能を活用し、人に向けてエアコンの気流を当てることで体感温度を下げられるということになります。設定温度を下げる前にスイング運転の活用をおすすめします。
ただし、今回行った試験はあくまで消費電力量を抑えることを目的として行ったものです。実際にエアコンをご使用の際には体調を考慮し、暑さを感じる場合には適切な設定温度で運転してください」