体感温度コントロール法で快適な眠りを手に入れよう
人によって違う「体感温度」。これをうまくコントロールすることにより、同じ寝室で家族全員が快適に眠れるかもしれません。
1. 睡眠に影響を与える体感温度とは?
体感温度とは、人が肌で感じる温度のことで、「気温」「湿度」「熱放射」「風(気流)」「代謝量」「着衣量」などさまざまな要素で決まります。
体感温度は人によって異なり、基本的に男性は暑がりで女性は寒がりです。男性は筋肉量が多く、基礎代謝が高いためです。また、女性の方が肌への直接的な温熱環境の影響を受けやすいとの研究結果もあります(※)。
以上のことから、夫婦が同じ部屋で快適に眠るためには、体感温度をコントロールすることが必要なのです。
※安岡 絢子, 久保 博子, 都築 和代, 磯田 憲生, 夏期冷房環境下における着衣と温冷感評価の男女差に関する研究, 一般社団法人日本家政学会66回大会(2014年)
2. 快眠のための体感温度コントロールテクニック
体感温度を左右する要素のひとつである代謝量。代謝量を上げるためにおすすめなのが、「入浴」です。
入浴にはもともとからだの基礎代謝を高める作用があり、とくに半身浴は継続することで代謝量が増加しやすくなります。血管が広がり、血流がスムーズになることで、代謝量が増加し、安静時のエネルギー消費量が大きくなるのです。
代謝量が上がることにより、男性の体感温度との差がなくなってきますので、エアコンの温度設定で揉めることもなくなるかもしれません。
入浴にはこの他にもリラックス効果や疲労回復効果、むくみ改善など、さまざまなメリットがあります。夏こそお風呂にゆっくり浸かって、体感温度をコントロールしていきましょう。