「春先になるとなんとなく気分が晴れない」「からだが疲れやすく、だるく感じる」と悩んでいませんか?
今回は、春先の不調の意外な原因や、気分を切り替えて不調を克服する方法を「あんしん漢方」の薬剤師が解説します。
春先の不調
春先の不調はさまざまなものが挙げられます。
からだの疲労感、頭痛、肩こり、腰痛といった身体的な不調がそのひとつです。常にからだが疲れていて、昼間に眠くなってしまうこともあります。
また、イライラや気分の落ち込み、不安など、精神的な不調もあります。普段気にしないささいなことでも気になり、なんとなく憂鬱になってしまう方は要注意です。
春先の不調はなぜ起こる?
春先は日中と朝晩の寒暖差や気圧変化が激しく、自律神経が対応しきれずに乱れてしまいます。この自律神経の乱れが不調を引き起こす原因になるのです。
自律神経には活動的な交感神経とリラックスさせる副交感神経とがあり、これらを切り替えることで内臓や血管のはたらきを調整しています。寒暖差や気圧変化が原因で自律神経が混乱すると、切り替えがうまくいかずに不調を引き起こすのです。
また、春は入学、入社、異動など、生活が大きく変わる時期です。慣れない場所で人間関係も変化するため日常的にストレスを感じやすく、それが自律神経のコントロールを乱す要因になります。
不調を感じたら?おすすめの対策3つ
ここからは、春の不調を緩和するおすすめの対策を3つご紹介します。どれもすぐに試せるものばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
1.アロマオイルの香りを活用する
春の不調の原因である自律神経の乱れを整えるには、心身をリラックスさせるアロマオイルの香りがおすすめです。
アロマオイルの芳香成分は、嗅覚器官を通して脳の視床下部に伝わり、自律神経にはたらきかけます。アロマオイルごとに特徴も異なるので、おすすめのアロマオイルをご紹介しましょう。
ラベンダー
副交感神経を促し、高いリラックス効果を持ちます。寝付きや睡眠の質が悪い方にはとくにおすすめです。
ペパーミント
メントール系の香りで、リフレッシュ効果が期待できます。なんとなく憂鬱なときの気分転換にいいでしょう。
ゼラニウム
ローズ系の香りで、抗ストレス、精神安定の効果が期待できるアロマオイルです。不安感を鎮め、気分を落ち着かせてくれます。